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多くの本があると

 おはようございます、ロビンです。

 昨日の新興会。まずまずの戦績 (^_^)v 逃した品もありましたが、それなりの数を落札できました。先月までと比べ、今月は本の数が多い気がします。昨日も多くの本が出ていましたし、他府県からも大勢の方が集まっていました。やっぱり多数の人やモノで賑わわないと市会は盛り上がりません。活気がある市ってのは楽しいものです。

 ただ、活気が良すぎるのも考えもの(?)……っていうか、残念なこともありました。

 昨日は、朝、のんびりとしていたので、古書会館に着いたのは昼過ぎ。第1回開札の直前でした。ちょっと慌ただしかったわけ。で、パッパッパと欲しい本を見つけては入札していったんですが、多数の本にまぎれ、けっこう見落としがあったみたいです (>_<)

 開札が終わった品は、落札者ごとに1カ所に集められるんですが、私の隣で集められている本をふと見れば、おやおや? いい本があります。しかも、落札額も手頃。ガーン!! 何で入札しなかったんだろ? 完全に見落としていましたね。

 入札したけど金額で競り負けたとか、欲しいけど予算の都合で見送ったって場合なら仕方ないですが、入札すらせず不戦敗ってのは悔しいですね。同じ三振でも、見逃し三振より空振り三振の方が清々しいってものです。反省、反省。

 で、どうしてこんな見落としが発生したのか、自己分析。思い当たる点がありました。

 もともと大阪の古書会館ってそんなに広くありません。狭い会場に、所狭しと本が並べられ、しかも昨日は大勢の方で賑わっていたのですから……そう、会場の端から順々に品物をチェックしていくってのではなく、誰かが通る度に道を譲りながら、アチコチに並んでいる本を飛び飛びにチェックしていったのです。

 それでも普段なら、会場を2度3度回って見落としに気付いていたことでしょうが、昨日は会場入りが開札時間のギリギリだったため、あまり入念な確認ができなかったってこと。こういうこともあるので、やっぱり市の日は、なるべく早くに会場入りをした方がいいみたいです。

 でも、こういう見落としは私だけではないようです。あるベテランの方は安値で落札できて喜んでいたのですが、

 コレ、誰も入札がなかった!

 って不思議がっていました。確かに、普段ならもう少し札が入っていそうな品。品物が多いと、ベテランの方々にもやはり見落としは発生するものなのかもしれません。

 人間だからミスはつきもの。しかし、そのミスを少しでも減らせるよう気を付けていきたいものです。昨日の悔しい経験は、今後の反省材料にしなくっちゃね!
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リンゴの皮むきみたいに

 おはようございます、ロビンです。

 最近は弁天町の即売会に向け、ひたすら本の整理、値付けを進めています。同時に、ツブシにする本の選別、市会に出品する本の選別も進めています。

 さて値付けの時に用いるのが、ハンドラベラー。コレです。
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 ガチャっとグリップを握れば、値札シールが出てきて、それを本に貼りつけていくわけ。以前は1冊1冊値札を手で貼りつけていましたが、手間がかかるのでコレに変更しました。

 便利ですよ。同じ値段の本を1カ所に集めて、ペタ、ペタ、ペタ……。どんどんと作業が進んでいきます。文明の利器に感謝ってところですね (^^)

 で、シールを貼り終えたら下から破片が出てきます。写真の下の部分までニョロ~と伸びている水色のモノ。コレが値札シールの残骸。ある程度の長さまで飛び出したら切り取ってゴミ箱に捨てればいいのですが、さほど邪魔になるものじゃありませんし、私は延々と長く伸ばし続けていくのが好きです。リンゴの皮むきみたいに、どこまでもどこまでも長く長く……って感じwww

 伸びたシール片の長さの分だけ本の処理が終わったということ。1日の作業の終わりに、ビリっとコレを切り取って、

 ああ、今日は頑張った!

 って一人、充実感を味わうのが習慣になっています。何となく作業量を目で確認できるっていうのがいいんですよね。

 今日はいい天気。気分良く作業ができそうなので、いっぱいシールを貼りつけていきたいですね。今日も元気に頑張ります!

古本屋の儲け方いろいろ

 先日、仲のいい古本屋さんとお話をしたときのこと。その方はネット専門店。インターネットを駆使して、多くの本を売りさばいています。

 毎日大量の買取があり、市会にも出品の多い方。それだけ在庫が多いのでしたら、即売会などのイベントに参加すればさぞかし売上は伸びるだろうと思うのですが、不思議なことにその方は、即売会に一切興味を示しません。

 手間がかかる!

 ってのが、その理由。確かに、大手サイトで出品するのと違って、値札を貼ったり、ジャンルごとに整理したり……そんな苦労はありますね。でも、商品情報をPCに入力する手間を考えれば、値付けの手間の方が楽な気がします。梱包や発送の手間もいりませんし、トータルで考えると即売会の方が楽な気もするんですがね~。

 どうもこのあたりは、各古本屋の好みが分かれるようです。店舗、インターネット、即売会……古本屋には色々な売り方があります。他にも、良質な本を大量に仕入れるルートを確保している方でしたら、業者市の売上だけで生計を維持するってことも可能かもしれません。

 どの販路も、一長一短。どのメリットを高く評価し、どのデメリットを苦にしないか……そういったことを総合的に考えて、店ごとに主力販路を決定するわけでしょう。もちろん、どの売り方が正しいとか、そういう問題じゃありません。あくまで、好みの問題。ただ、そうはいっても流行みたいなものはあります。

 今の時代、インターネットが大人気。ほとんど経費が掛からない上に、全国の人をターゲットに商売ができるので、たいていのお店はネット販売を活用しています。昔から行われている目録販売。あれにイメージは近いですね。今後もインターネットを活用して商売をするお店は増えていくことでしょう。

 一方、人気薄になってきているのが店売り。店舗を持つと、テナント料やら人件費やらの固定費が随分かかります。それを補って余りある売上があればいいですが、近所に大型店が出来たりすると、一気に経営は苦しくなります。私はいつか店を構えたいと思っていますが、そんな話を組合の人にしても、たいていは

 やめとき! しんどいで!

 って心配されます (^_^;) まぁ~、そうだろうな。おそらく金銭的なことだけ考えれば、店なんか構えない方が楽。でも、店を持てばネットでは味わえない楽しさもあるはず。商品を買っていってくれるお客さんの顔が見えるってこと。自分の仕事が、社会の役に立っているという実感。これこそ、古本屋としてのリア充。まぁ、そんな実感を味わったところで、一銭にもならないっていえば、そうなんですけどね。。。

 でも、私はそういう商売がしたいです。買う人の顔が見えないことには、売る喜びなんて湧いてくるはずがないって思うからです。それに、古本業界は、はっきりいって斜陽産業。儲ける人もいますが、全体的に見れば市場規模は縮小傾向にあるはずです。そもそも、本を読む人が減ってきているんですから。

 ってことは、そんな斜陽産業に飛び込んで、ガッポリ儲けようってのがナンセンス。金が欲しけりゃ、不動産なり、デートレードなり、もっと大きな金額を扱う商売をすりゃいいわけで、わざわざ本を扱う必要はありません。本を売るにしても、どこかの企業にサラリーマンとして勤めて、ブックオフでセドリしてネットでチマチマ売ってる方がリスクは少ないでしょう。何でわざわざ、組合に入ってまで古本を扱うのか。。。

 ってなことを私は思っていますが、どうもこのような考え方ははっきりと少数派のようです。組合には入る。でも、店売りや即売会は考えない。ネットだけ。じゃあビジネスの規模は小さいのかというとそんなことはなく、しっかりと稼いでいる……。私から見れば矛盾に満ちた生き方に思えますが、こういうビジネスがどうも主流になりつつあるようです。

 私が組合に入ったのは、ごく最近のこと。でも、頭の中は古生代ってな感じですから、古本屋のビジネスモデルの変化に対応できるのか、正直自信ありません。自分なりに方法を模索して、少しでも長くこの業界に棲み続けたいなぁ~って思っています。

たにまち3日目の話

 そうそう、先日行われたたにまち月1即売会。最終日にちょっと悲しい出来事がありました。

 ロビンの本が、さっぱり売れず! (>_<)

 3日目の朝に、本を入れ替えたのですが、どうやらその入れ替えが裏目に出てしまったようです。

 個人的に思ったこと。初日、2日目にご来場いただいたお客さんと、3日目のお客さんではちょっと本の好みが異なるよう。どうやらその傾向を読み間違えたのが、失敗の原因ではないかと分析しています。2日目の朝の入れ替えは上手くいったのですが、同じような感覚で3日目も本を入れ替えたら、むしろ入れ替えない方がマシだったって感じになっちゃいました。いやぁ~、これだから商売って難しい!

 確かに、最終日は営業時間も短かったですし、お客さんの数も少なかったので、売上が落ちるのは止むを得ません。でも、そんな中でもしっかり数字を残しているお店もあるわけですから、やっぱり工夫次第なんでしょう。客層の変化をつかむってのは、今後の課題となりそうです。

 先輩方からは、入れ替え自体に対するアドバイスも何点か受けました。あまり最終日は、入れ替えをしない方がいいというもの。初日、2日目と来場されて、買おうかどうか悩んでいて、最終日にようやく買う決心がついたのに、その本がなくなっていたらお客さんがガッカリするだろっていうわけです。

 なるほど、一理ある気もします。でも、これには逆のことも言えて、毎日顔を出しているのに同じ本しか並んでいなければ、ガッカリするお客さんもいると思うのです。どちらが正しいっていうのは、なかなか難しい問題ですね。

 難しい問題ではありますが、やはり私は極力、商品は入れ替えていきたいと思っています。それは、ウチの商品のラインナップを考えてのこと。高価なプレミア本とか、貴重な古地図をたくさん扱っているお店の場合には、じっくり売り出すってのも大事でしょうが、ウチの本で売上の中心となっているのは、せいぜい数百円程度の本。買う決心をするのに何日も悩むってほどの金額じゃないんです。だから、欲しいと思っていた本が無くなっていてガッカリするってお客さんの数よりも、毎日同じ本しか並んでいなくてガッカリするってお客さんの数の方が多いと思うわけ。

 そんなわけで、たとえ最終日であっても、出来る限り本を入れ替えるってのは、今後も続けていくつもり。まぁそれが、今回は裏目に出たみたいですが。。。どういう売り方がいいのか。色々と悩みは尽きません。

売れ筋の地域差

 本日も、たにまちの即売会に向けてひたすら準備。急ピッチで作業を進めていますが、はたして間に合うでしょうか? ま、作業の遅れは多少あっても、何とかなるとは思います。ってか、何とかしないとどうしようもないんですけどね (^_^;)

 搬入日に本を持ち込んで、とりあえずの売場を形作ること自体はそんなに難しい作業じゃありません。問題は、持ち込んだ本が売れるかどうか。売るために本を持ち込むんですから、しっかり売れていってくれなきゃ困るんですが、何が売れるか分からない。……即売会には、そういう難しさが伴うものです。

 そういや、この前北東北書会でお会いした神戸の業者さんに面白い話を聞きました。その方は、神戸市内でお店を構えられている方。コミック類などに力を入れてご商売されています。で、店先で売り出しているある漫画……全然、売れないというのです。じゃあ人気のない漫画なのかというとそういうわけじゃなく、人気漫画家の有名作品。大阪ではよく売れているというのです。

 要するに、大阪と神戸の地域差ってことらしいとの結論になりました。そんなわけで、その神戸の方も店で売るよりも大阪の市会に持ち込んだ方が効率がいいということで北東北書会に出品して頂いたのですが、そこそこいいラインで取引されていました。同じ本でも地域によって人気の差がある。神戸と大阪っていうこんなに近い距離でも、そういう傾向が顕著に表れるというのですから、ホント商売って難しいものですね。

 即売会でも同じことがいえそうです。場所が変わればお客さんの層が変わるのも当然なので、あるところで飛ぶように売れた本が、別のところでは全く見向きもされないってことも十分あり得ます。

 じゃあ今度のたにまちのお客さんはどうだろ? これなら売れそう、これはダメだろ! って自分なりに考えながら本を準備していますが、ほとんどヤマカンだけで判断していて「売れる!」って自信も確信もないのが正直なところ。頻繁に開催される即売会なので、徐々に傾向をつかんでいければいいかなぁ~って考えています。

 明日は新興会。即売会前の貴重な仕入れ機会ですので、しっかりいい品をゲットできるよう頑張ります!