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こんな日もあるさ

 今日は疲れました。。。

 業者市に出品。だけど、大量に売れ残り。。。ガーン!! 値段が思った
ほど高くならないってのは業者同士の取引なので仕方ないですが、1円にも
ならないってのは、ちょっとキビシーですね。運んだガソリン代のことを考えると、
今日のところは 大赤字 です(>_<)

 が、まったくの無駄ってわけでもありません。どういうのが喜ばれるのか、逆に
どういうのが反応が悪いのか、それを身をもって体験するってのも貴重な経験です。

 今日、持っていった商品の中には、私自身かつてネットで販売した経験のある
ものもあります。売れないわけじゃない。だけど、売るのにネットだと手間がかかる。
というわけでウチではなるべく扱わず、かといって捨てるのももったいないし、どうしよう
かナって抱え込んでいたわけ。
 でも、まぁ店舗のある人なら、じっくり店売りすれば売れないこともないだろうって
思って持ちこんだわけですが、評判は良くありませんでした(泣) ウチで売りにくい
なら、ヨソ様でも売りにくいようで、今後は持ちこむ商品をもう少し吟味した方がよさそう
です。

 理解に苦しむ結果もありました。
 辞書・事典類。

 重いし、かさばるし、ネットで売れないし……というわけで、正直なところあまり
買取たくない商品と思っていたのですが、今はなるべく用意するようにしています。
以前、プロも参加OKのフリマに行き、とりあえず辞書類も並べて置いたところ、
意外と好反応だったのです。
 何千円もする辞書が数百円で買えるのですから、お得といえばお得。でも、普通は
今すぐ欲しい商品ってわけでもないでしょうから、なかなか売れないと思っていました。
それが、不思議と売れたのですから、商売ってホント分からないものです。

 で・・・フリマで売れるなら、店舗ならもっと売りやすいだろうって思って、案外こういう
のが喜ばれるんじゃないの!? って自信満々に持っていったのですが、引き(=
売れ残って持ちかえること)になりました、クスン。。。
 フリマはテンション高くなって変なものを買ってしまいがちだけど、毎日店を訪れる
常連さんは、興味のない本は一切見向きもしないってことで、フリマと店舗の客層が
違ったのかもしれませんね。

 トータルでいくらかの売上はあがりましたが、金額以上に売れると思った品が
売れなかった精神的ショックは大きかったです。しかも、今日は「買い」も全敗。
1冊も購入できませんでした。「売り」の結果が散々だったので、あんまりお買いもの
気分じゃなかったってのもありますがね。

 まぁ、こんな日もある。明日から、気を取り直していくしかないですね。8月に
入ることですし。(^^)

 8月になれば、市に行く回数を減らして、しっかり自分自身の買取・販売をしようって
思っていたのですが、とりあえず来週の市は、今日と同じ会主催なので、ぜひとも
参加しようって思っています。さっぱりだった今日のリベンジです! 次回は、皆に
喜ばれる品を持って行こうって思っています。

 あ~、それにしても今日は疲れました。お休みなさい。。。
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夏休みの宿題

 もうすぐ7月も終わりですね。
 今月は、業者市にばかり出掛けて、バタバタしていました。8月も業者市は
ありますが、少し参加をセーブするつもりです。とりあえず、各会がどんな傾向の
市を運営しているのかってのは分かりましたので、自店にマッチしないものまで
無闇に顔を出すべきじゃありませんから。それに、売るのも、買うのも、業者市は
補助的なもの。一般のお客さんから買取って、一般のお客さんに販売するって
のが、あるべき古本屋の商売の姿ですから、やっぱり自前でこの商売のサイクルを
キッチリこなさないとダメだって思っています。

 慌ただしく今月は過ぎましたが、ふと気づいたら、子供たちは夏休み。私は、自堕落な
少年時代を過ごしていましたので、7月のうちに夏休みの宿題を片づけるってことは、
ただの一度も成功したことがありません。夏休みが始まるまでは、「よ~し、今年こそ
7月中に宿題を終わらせて、8月は思いっきり遊ぶぞ!」って決意するんですけどね……。
計画性のない人生を今でも歩んでいますが、幼い時の生活習慣に原因がありそうです(^_^;)

 そういえば最近は、宿題の代行屋なる商売もあるそう。計算ドリルやら、漢字の書き取り
やら、あげくは読書感想文まで書いちゃうって話です。児童本人の筆跡を真似たり、ワザと
ところどころ問題を間違えるなど、教師にばれない対策も万全。職人芸と褒めるべきか、
人を欺く悪質な商売と考えるべきか……。

 こんなものが商売として成り立つのは、それにお金を支払う人がいるから。じゃあ、
子どもたちがその業者に電話して宿題をしてもらっているのかっていうと、そうじゃ
ありません。支払うのは、親がメインとのこと。受験やクラブ活動で忙しい我が子の
ために、さして役に立たない学校の宿題は、業者に外注して、子供にはしっかり物事に
熱中してほしいってことらしいです。

 う~ん、あまりに若いうちにそういうことを覚えると、人生どんなことでも丸投げして
やり過ごす無気力人間が出来上がってしまう気がするのですが……。中国の食品
工場のずさんな衛生管理が問題になっていますが、それと同じ精神構造ですよね。
教師の目をごまかす細工まで施しているわけですから。

 このブログを読んでいる、小・中学生の諸君!
 宿題は、自分でやろう!
 できなかったら、できなかったで、休み明けに堂々と先生に叱られろ!
 「宿題はできませんでしたが、虫捕りや、海水浴など貴重な経験ができました。
有意義な夏休みが過ごせて、満足しています」って、言えばいい。

 少なくとも、自分でやってもいない宿題を、さも自分がやったかのような顔をして
出すのは、やめなさい。大人になれば、嫌でもウソやゴマカシの世界に生きる
ことになる。しかし、若いうちにそういったことを覚えた人間は、自分自身をも
ごまかすようになる。困難に直面しても、「自分は困っていないよ」って顔をして、
問題を直視しない。人生のここ一番で、自分という人間が信用できなくなり、
実力を発揮できなくなる。弊害を語ればキリがない。

 どうしても、宿題代行業を利用するなら、正々堂々胸を張って、業者の力を
借りたと教師に告白しなさい。
 「先生だって、自分の家を建てるのに、大工さんに頼むでしょ。社会ってのは、
人同士の支え合いが大切です。僕は勉強が苦手だから、得意な人にお金を
支払って問題を解いてもらいました。これからの人生、数々の難問、困難に
ぶつかることと思いますが、僕はその都度、専門家の力を借りて乗り越えて
行こうと思います」
 ……ここまで言えれば、それは一つのポリシー。たとえ教師に叱られようとも、
それはそれで立派な信念。信念の問題だから、他人がいいの、悪いの言うべき
ではない。厳しい批判を受けても、耳を貸さなければいい。

 結論。

 宿題は自分でやる。無理なら、休み明けに堂々と叱られる。あるいは、代行業を
使って問題を解決したってことを、堂々と打ち明ける。自分でやってもないのに、
自分がやったことにするってのは一番、卑怯。業者に依頼するときには、それなりに
信念を持って依頼してください。

色々と不便を感じました

 おはようございます、ロビンです。

 昨日は、初めて「置き」で出品してみました。が、ここでトラブルが……。
出品者は、事前に封筒を用意しなきゃいけないとのこと。そんなもの、
持ってきてませんよ。聞いてませんし。「振り」の出品時には、当日に
持ちこんでも何とかなったし。

 頼むから、入会時の案内で基本的な出品手続きくらい告知しろ!(怒)

 私も随分、色んな組織を見てきましたが、ここまでルーズな運営の組織を
体験するのは初めて。ちょっと、イラッとします。

 古書組合に加盟する一番のメリットは、業者市で出品、落札できること。
その一番のメリットを享受できる部分で、新入会員にサポート体制が不十分
なのですから、これはゆゆしき事態。

 組合に入ったばかりでこんなことをいうのは問題かもしれませんが、私は、
昔ながらの古書店の行く末に、正直、不安を感じています。世間一般の認識
では、斜陽産業ということで間違いないでしょう。もちろん、私自身は古書の
仕事に魅力を感じていますし、やり方次第ではまだまだ成長の余地はある
って思っています。ただ、そのことを一般の人、あるいはこれから開業を
考えている若い人が感じているかってのは、疑問です。

 最近はネットショップが増えました。私のように、店舗を構える経済的余裕が
なくネットショップでとりあえず開業ってパターンの人もいれば、もともとは店舗を
持っていたけれど維持が大変になってネットショップに移行するってパターンも
あります。

 実は、ネットショップにとって組合の業者市は、魅力的な市場ではありますが、
必須のものじゃありません。店舗がないので、それほど大量の在庫を仕入れる
必要がないのです。自分の店で必要な本は、お客さんからの買取で十分カバー
できますし、どうしても不足するっていう場合には大手新古書店を巡って「せどり」
をするって方法もあります。

 「売る」場合だって、ネットを主戦場にしているのでしたら、いい本なら絶対に
売れるので、何も業者市でさばく必要もありません。不要な本を処分する場合
だって、最寄りの新古書店で買い取ってもらう方が楽ですし、どうにも役に立たな
ければ廃棄すればいいだけの話です。

 というわけで、ネットショップを経営している人の大半は、古書組合にメリットを
感じられず、加入せずにいるのでしょう。それはそれで、一つの経営判断。実際、
私も兵庫にいるときは入っていなかったわけですし、だからといって不便はないん
です。そして、そう思う人がどんどん増え続けている気がするんです。

 私自身は、古書の仕事をする上で、業者市を経験したことがないっていうのは、
何だかちょっと恥ずかしいなって思っただけ。それだけの理由で、組合に入り
ました。
 でも、多くの人は、そんな好奇心を満たすだけの理由で、高い入会金を
払ってまで、組合に入ろうとはしないはず。もっと、もっと、組合活動が活発に
ならないと、新規会員は増えませんし、新規会員が増えないと、将来的には
古書組合の運営は立ち行かなくなります。

 そういう意味で、新規会員に対するサポート体制は、組合のイメージをよく
するため必須の事業。組合に入ったけれど、どうやって売ればいいのか、
どうやって買えばいいのか分からない。そのうち覚えるでしょ! ってのは、
あまりに不親切。だったら古本が好きでも、組合員になるより、ブックオフの
フランチャイズでいいやって考える人も出てくるはず。古書組合独自の良さを
積極的にアピールしていかないと、ね。

 もちろん、組合の理事の方も、事務の方も、悪意はないのでしょう。これまで、
そういうふうに仕事をしてきただけのこと。でも、これからは、そうはいかない
ですよ。古書組合が古書業界を牛耳っていたかつてと違い、今は、新古書店が
ビジネスの主役。我々は挑戦者なんです。古い本は大事にしなきゃいけませんが、
古い考え方は捨て、新しい挑戦を始めるときです。

 私も、新入会員の今だからこそ、気づく組合運営の不便さってのもあるはず。
組合のやり方に慣れてしまえば、自分自身、何とも思わなくなり、新規会員が
何で悩んでいるのかも忘れてしまうことでしょう。だから、気づいたことはこうやって
ブログに書き記して忘れないようにしたいですし、理事の方々にお話しする機会が
あれば、積極的に改善提案はしていきたいと思います。とりあえずは、組合から
交換会の運営に関するアンケートが届いていましたので、しっかり回答したいって
思います。

 今日は、昨日の仕入れが大量にあったので、その整理に追われそう。。。
 今日も、元気に頑張ります!

一巡終了

 おはようございます、ロビンです。

 今日も業者市。今日の市に行けば、大阪で開催されている業者市は、
一通り見たことになります。約1カ月はかかったわけで、なかなかハード
スケジュールでした(^_^;) まぁ、主催団体が10ほどあって、日程が
かぶらないようにスケジュールが組まれているので、仕方ないですかね。

 みっちりとしたスケジュールってことは、それだけ売る方も、買う方も、
便利ですね。在庫が少なくなった。仕入れようと思ったらすぐに仕入れる
ことができるわけですし、買取が続いて在庫があふれたって場合には
大量に売りだすこともできるわけですから。

 けっこうな頻度で開催されているイメージの業者市ですが、それでも
東京に比べれば、まだまだ。東京は人口も多いからでしょうか、ほぼ
連日のように市が開かれているそうです。しかも、支部の市も元気との
こと。私のように田舎に住んでいる人間にとっては、羨ましい限りです。

 とはいえ、あまりヨソを羨むばかりじゃいけないかもしれません。聞く
ところによると、京都や神戸では、大阪ほど頻繁に市は開催されて
いないとのことですし、四国の方では、業者市が開かれなくなっている
とのこと。

 そんな地域に比べれば、まだ幸せなのかもしれませんが、でもやっぱり
組合員としては、古書市場が元気であるに越したことはありません。
厳しい古書業界にあっても、東京は元気で活動しているのですから、
工夫次第でまだまだ改善の余地はあるはずって思います。

 古書組合に入れば、全国どこの市にも参加できるとはいえ、他府県の市に
参加するのは何かと面倒なもの。地域の組合活動が減っていけば、その
地域の古書店にとっては組合加入のメリットがそれだけ減っていきます。
全国の古書組合が一体となって、この点は改善していかなきゃ、古書
業界は斜陽産業との定説を覆すことはできないでしょうね。ぜひ、全力で
取り組んでいただきたい課題です。

出品方法によって

 先日、業者市に出品したときのこと。ある先輩の方に、アドバイスを
受けました。

 他の人のくくり方を見るといいよ

 ここでいう「くくり方」とは、ヒモのくくり方そのもののことじゃなく、本を
束にするそのまとめ方。自店で不要な本を出品するわけですが、そうは
いっても何でも混ぜこぜに出品するよりも、ある程度ジャンルごとに
まとまりのある出品をした方が、買い手も付きやすいし、値段も上がり
やすいってこと。

 何百冊も雑然と出品した場合。その中に、ン万円する貴重な本があった
としても、見落とされてしまいがち。すると値段が思ったほどいかない
ってこともありますし、売れたとしても、思ったほどの金額じゃないってことも。

 逆に、30冊ほどの小ぶりの出品でも、一定の方針にしたがってまとめられて
いれば、それぞれの本の単価はそれほど高価でなくても、総じて評価は高く
なりがち。どういうお客さんに売り込めばいいか想像しやすいですし、扱い方が
わかりやすいので、そういう結果になるのでしょう。

 ここ一月ほど自分が入札したときのことを考えても、確かに、そういう傾向は
あるって気はします。同じ本なのに、売り出し方で値段が全く変わってくる
……不思議な気はしますが、商売ってそういうもの。

 一般には、業者市っていうと、プロがそれぞれの本をしっかり品定めして目利きを
競う場ってイメージがあるかもしれませんが、それは大きな誤解です。一冊一冊、
個別に出品されれば、各業者でそれほど目利きに差はないでしょうが、山積み
された本の評価ってなると、ホント千差万別なんです。これは明らかに本そのものの
価値ではない、「何か」を評価しているってことです。

 この「何か」の正体を伝えるのは難しいです。人によって、受け取り方も違うかも
しれません。ですが、私の評価基準を言葉にするなら、「店の棚に置きたい度合」
って感じでしょうか。

 たとえば、心理学の本が1冊だけ棚にあったとします。この段階では、その本は
単なる在庫の一部にすぎません。ですが、同系統の本が数百冊と棚に並んで
いたら、どうでしょう? その店は、心理学の分野に力を入れているんだなって
お客さんに伝わることになります。こうなった場合、それぞれの本が、店のカラーを
アピールする重要な看板商品なわけですから、それなりの評価を受けるってことに
なります。

 出品の場合も、こういう店側の心理が影響します。同一のジャンルである程度、
冊数が揃っていたら、それはそのジャンルをアピールしたい店にとっては、かなり
魅力的な商品。「カラーのまとまり具合」ってのに、そこそこ付加価値を見出す
わけです。

 ってことは、自分が売る場合には、なるべくしっかりまとまった感じで出品した
方が、高評価を受けやすいですし、買う場合には雑然と出された本の山の中に
キラリと光る一冊を見つければ、比較的安価で落札できる可能性が高いって
理屈になります。

 ただ・・・分かってはいても、なかなかそれが難しい。例えば、図録。これも業者市
ではよく出ます。美術系に力を入れている店にとっては、なかなか売れ筋の商品に
なるんじゃないでしょうか。でも、これも単に「図録」ってだけで出品しても高い評価は
得られません。西洋モノ、日本モノと分類した方が、買い手には親切ですね。自店の
傾向にあっているかどうか、判断しやすいですから。
 
 しかし、在庫が少なければ、そもそもまとめようもないわけで、出品の上手下手は
古書店としてのキャリアの長さに比例しそうな気もします。とはいえ、「買い手の
気持ちを考える」ってのは、商売の基本。新入りもベテランも、決して忘れることの
できない大原則です。試行錯誤しながら、少しでも高い評価を得られるよう、出品
方法を色々工夫していきたいと思っています。

夏も元気に

 予約のあったお宅での買取と、急遽依頼のあった買取。今日は、
2件のお宅を訪問しての買取でした。

 いやぁ~、それにしても今日は暑かったですね。荷積みの際も、
汗がダクダク……。拭っても、拭っても、汗が流れます。はぁ~、
疲れた(>_<) ヘロヘロ。。。

 1件目のお宅では、洋書の買取が多かったです。正直なところ、
洋書はなかなか買い手がつきにくいので、扱いにくい商品。でも、
ジックリと売り出していきたいって思っています。
 2件目では、自然科学系と文庫本。こちらは高値での販売は
難しいですが、比較的、回転のいい商品。・・・ってことは、トータルで
考えて、今日の買取はなかなかバランスが良かったかなって
思っています。

 古本屋にとって、買取は命。買取がなくなれば、売り出す商品が
なくなるわけですから、ここは何としても力を入れなくちゃいけない
分野です。暑さに負けず、しっかりと査定、買取! ロビン
夏も元気に営業していきます。どうぞ、よろしくお願いしますm(__)m

島田紳助/松本人志「哲学」

 最近、買取った本の中に、こんな本がありました。

 島田紳助/松本人志「哲学」

 一時は、流行していた本ですね。でも、正直なところ、今ではあまり古書店
では見向きもされない部類の本でしょう。仕入れた私も、すぐさま業者市に
持込もうかって思っていたのですが、ふと思い立って、改めて読んでみました。
 10年以上昔の本ですが、重版を重ね、文庫化もされていますので、比較的
入手しやすい本です。古書価もそれほど高くはありません。

 著者の二人は、お笑い界のビッグネーム。紳助さんの方は、暴力団との交際が
報じられたのがキッカケになって芸能界を引退しましたが、それでも一つの分野を
極めた方の言葉というのは、含蓄があるものです。お笑い界を目指す人はもちろん、
起業しようとか、新しいビジネスを始めたいって考えている人にも、恐らく考える
ヒントとなることがたくさん含まれた内容だと思います。

 私の印象に残った部分。松本さんの記述の部分です。

 芸人は、負けん気が強いわけじゃない。
 むしろその逆で、ものすごい恐がりなのだ。
 てっぺんにいないと不安でたまらないから、自分の山を作って、その頂上に立って
守ろうとする。これは芸人の習性みたいなものだ。そうしないと、その山を、他の
ものにどんどん浸食されてしまうから。
 そりゃ山の大小はある。高い山も低い山もある、しかし、山の上にいようとすることは
誰でも同じなのだ。
 だから、芸人は絶対に、それぞれ違う山の頂上にいる者同士としてしか喋り合わない。
 自分の山から降りて、人の山に登るなんてことは絶対にしないし、反対に誰かを自分の
山に登らせようともしない。
 そういうことがわかっている人、別な言葉でいえば山が見えて、ちゃんと自分の山を
見つけられた人が、芸人として残っていくのだと僕は思っている。
 自分の山が見つけられなければ、一時はみんなにおもしろがられて脚光を浴びることは
あっても、いつかは消えていくものなのだ。


 ナンバーワンじゃなくていい、オンリーワンの方がいい・・・なんて、一時盛んに言われ
ましたが、この考えは、オンリーワンかつナンバーワンって発想ですね。自分だけの
山を登って、そこでは自分が一番高みにいるわけですから。

 面白いなと思ったのは、この考え方は古本屋にも当てはまると思うこと。お笑い界と
古書業界って、全くビジネスモデルは違う世界ですが、それでも、この言葉は真理。
世の中に数多ある古本屋の中で、その店だけの「売り」・・・そういったものを持たないと、
その他大勢の古本屋の中に埋没してしまって、生き残ることは困難です。

 松本さんは、またこうも語っておられます。

 では、僕はいつ頃、自分らの山を見つけたのか。
 これは正直にいうが、僕の場合はこの世界に入った初日から見つけていた。
 自分は山の上に立っていると、そう思っていた。
「お前ら、早く俺らが山の上に立っていることに気づけよ」
 それが実感なのだ。
 だからこの世界に入った僕が必死で取り組んだ課題は、山を見つけて、もしくは
作って、その山に登ることではなくて、僕らが山の上に立っているということを
みんなに知らせることだった。


 実は、この点について、私は松本さんと全く同感想を持っています。もともと、
片手間の副業として「せどり」をやっていた私が、本格的に古書店をやりたいと
思ったのは、大手新古書店の台頭を許している今の古書業界では、新参者の
私でも、大いに存在価値を発揮する余地があると直感したからです。松本さんの
言葉を借りれば、私は古書業界の中で既に「自分の山」を見つけ、その頂上に
いるって自負はあります。

 こう断言すると、先輩方からはひんしゅくを買いそうですが、でも、古本屋は皆、
一国一城の主。天上天下唯我独尊。各自が、己の道を歩むのがあるべき姿だと
思うのです。先輩方には先輩方の、私には私の店のやり方があるんです。
どちらが正しいってもんでもないでしょうし、どちらかに統一すべきものでもあり
ません。それぞれが、自分なりに試行錯誤して、辿りついた姿なんです。

 では、私の「自分の山」とは、何か。それは単純なもの。

 いい本を売る。

 これに尽きます。古本屋として、これ以上の責務はあろうはずがありません。
恐らく、どこの古本屋も、この点は同じことを考えているはず。ただ、「いい本」の
捉え方が、どうも私は他の人たちとズレている気がするのです。この「ズレ」こそ、
私の個性。他の人が決して真似できない部分ですし、自分はそういうふうに本を
受け止めているんですから、この個性の部分を外して、世間一般の常識に合わせて
商売する気もサラサラありません。

 ただ難しいのは、いくら自分が山のてっぺんにいるからといって、それだけで
無条件に認めてくれるほど世間は甘くないってことです。松本さんもおっしゃって
いるように、それを知らせる作業が必要。それを必死にやって、ようやく受け入れて
もらえるかってことなんでしょう。

 この点では、私はまだまだ松本さんの足元にも及びません。ブログなどを通じて
世間にアピールしようとはしていますが、まだまだ宣伝不足。世間が知らなければ、
「無い」に等しいわけですから、いい本を売りたいって願いも、絵に描いた餅です。
 今後は、この点を自覚して、精一杯、自分なりに世間にアピールしていきたいって
思っています。

暑いですね

 今日も暑いですね。

 今日は、業者市もお休み。本当はあったのですが、自分の専門外の
市なので、行きませんでした。

 最初のうちは、とにかく全部の市をのぞこうと出ていました。でも、一通り
見終えたら、自分の中で絞り込んで、取捨選択が必要。会場に行くにも
時間がかかるし、ガソリンも使います。市にばっかり通っていたら、自分で
本来の仕入もできなくなりますし、出品作業もできません。というわけで、
自店の傾向に即した市を利用していく・・・ってことになるんだと思います。

 業者市も休み。買取の電話もなかったので、今のうちと散髪に行って
きました。長くて鬱陶しくなった髪をバッサリ。やっぱり夏は、短髪の方が
過ごしやすいです。

 明日は、買取の予定が入っています。大量の買取予定。汗だくになる
のは見えていますから、少しでも涼しくできて良かったです(^^)

 最近、市にばかり行っていて、なかなかブログの更新ができませんでした。
7月は、極端に記事の数も少ない気がする。。。(^_^;)
 書きたいネタ、紹介したい本は色々あるんですが、今月いっぱいは、なかなか
慌ただしくなりそう。それでも、最低、1日1件の記事投稿は頑張って続けます。
どうぞ、今後ともよろしくお願いしますm(__)m


田舎でこそ、古本屋

 私はネットショップ専門ですが、それは決して最終目標じゃありません。
実際に、店を構えられればその方がいいと思っています。しかし、立地の
いい場所に、大きな売場面積の綺麗なお店・・・ってのは、考えていません。
田舎の地域で、広さもせいぜい5坪ほどで十分って考えています。

 なぜ、田舎の地域でもいいと思うのか? それは、もともとネットショップ
だからです。以前、私は京都府庁の近くで行政書士事務所を営んでいまし
たが、その時の経験から、ネット時代の現代では、ビジネスをするにあたって
そんなに立地にこだわる必要はないって考えるようになったのです。

 とはいえ、インターネットもつながらないとか、速度が出ないほど田舎って
いうと、これはちょっと業務に支障が出てくるので問題。そのへんさえクリア
すれば、まぁ多少は田舎でもOKってところです。

 広さだって、本当は、5坪でも田舎なら広すぎるくらいかもしれません。
在庫全てを並べるのではなく、その地域の客層に合わせ、喜ばれそうな
本だけを選んで置くようにすれば、そんなにスペースはいらないはず
なんです。だって、田舎なんですから。来るお客さんの数も少ないですし、
ってことは必要な本の数も少ないってこと。

 ネットショップをメインに置くならば、田舎で古本屋を開くってのも無謀な
計画ではないと思っています。テナント料も安く済みますし、広さもそれほど
広くなくてもいいわけですから。でも、組合の方々にそういう夢を語ったところ、
あまり芳しい反応はなかったですね(^_^;)

 確かに、立地のいい場所の方が、商売は簡単です。どんな本だって、
たいていの場合、欲しいと思う人はいるものですから、そういった人の目に
止まる確率を高めるには、人口の多い場所で店を開くってのが常識です。

 しかし、そういうことは大手がやること。個人経営の店は、個人店なりの
良さを出さないといけないって思うのです。それに対する私の答えが、
田舎での出店。これは昨日のブログ記事とも関連することです。

 田舎で本屋がつぶれていっている。そうすると、その地域の人は本を
入手するのが困難になる。この状況を、新刊書店を経営しながら打破する
のは困難です。大手が流通を牛耳っているのですから。

 でも、古本屋なら田舎でも品は集まります。これは私の経験則。大手
新古書店が各地で幅を利かせていますが、そういった店と扱い品目を
変えれば、品揃えで不利になることも、そうはありません。

 新しくはない。綺麗でもない。それでも、本は本。人類の知恵を後世に
伝える役目は十分に果たせるものですし、流行のものでなければ、漫画や
小説も割と安価で入手できるので、エンターテイメントを提供する地域の
憩いの場って社会的価値も発揮できそうです。

 一昔前、本好きの人が、脱サラして本屋をやるってのが人気だったといい
ます。でも、よほど気合を入れないと、新刊書店で新規参入の個人店が
成功するのは、至難の業。そもそもの商品の仕入で、苦労するのですから。
それを思えば、古本屋の方がまだ成功の可能性は高そうです。それなりの
努力さえすれば、仕入で困ることはないのですから。

 田舎で、古本屋・・・。もちろん、簡単なことではありませんが、決して不可能
なこととも思っていません。いつの日か、自分なりの「城」を持ちたいなぁって
思い描いています(^^)

田舎の本屋に思うこと

 田舎の本屋さんは厳しいです。私の新しく事務所を構えた場所。
大阪府ですが、千早赤阪村ってところ。大阪府唯一の村として
有名な場所です。住んでいる者からすれば、そこそこ便利な場所
ではありますが、都会から見ると、かなりの田舎。不便な場所って
思われるみたいです。

 でも私の場合、ネットショップですのでアクセスの悪さはさほど問題に
なりません。山奥でも、離島でも、場合によっては海外ででも仕事が
できるのがネットショップの利点ですね。

 ところが、リアル店舗を構える場合には、そうはいきません。立地の
悪いところですと、集客がままならず売上不振ってこともありうる
でしょう。現に、この千早赤阪村にも、かつて新刊書店が1軒ありまし
たが、今はもうつぶれてしまっています。

 新刊書店は、集客力が大事。便利な場所に店を構える。流行の本を
大量に揃える・・・。こういったことをしていればお客さんは来るでしょうが、
でもそれが難しい。立地のいいところは、地価も高い。ってことはテナント
料も高い。簡単には出店できません。

 いい本を揃えるってのも大変です。いくらこの本が売れるって分かって
いても、そんな本はほとんど大手書店に押さえられ、個人店に回ってくる
のはわずかな量。いや、それどころか1冊も回ってこないってこともあり
えます。人気作家の最新作を入手できず、大手書店に出向いて定価で
その本を購入し、自分の店で同じ値段で売り出したって、笑い話のような
本当の話が、個人経営の新刊書店の現実です。

 いい商品が入荷できず、しかも買ってくれるお客さんが少ない・・・。これ
じゃあ田舎の本屋の経営が、立ち行かなくなるのは当然です。というわけで、
全国各地で小さな本屋さんは消えていっています。

 都会に住んでいる人間から見れば、地方の店がつぶれても、何も困る
ことはありません。自分が通う大手の店は、しっかり生き残っているわけ
ですから。
 でも、その地域の人にとっては唯一の本屋だったって場合もあります。
そんなお店がつぶれれば、その地域の人は、隣の市町村まで出掛けな
ければ本を買えないってことになります。いえ、自分で出かけられる人は
まだマシです。そういった田舎の地域には高齢者も多く、自分で車を
運転できないって人や、年金暮らしで電車賃の負担が重く感じるって方も
多くいます。そんな方たちは、たいていの場合、ネットで買い物ってのも苦手
なもんですから、近所の本屋がなくなると、実質的に新しい本を入手する
機会がなくなってしまうってことになりかねません。

 人が生きていくうえで、衣食住は不可欠。でも、単に生命活動を維持する
ってだけでなく、人間らしく生きていくためには、本などの文化的栄養も必要
です。
 本がどうして、全国各地で同じ金額で売られるのか。それは、地域による
情報の格差をなくそうとする政策的配慮からのことです。とすれば、地域に
よる書店の数の差、小規模書店に品物が入りにくい現在の取次・流通の
仕組み・・・。真に、この国が文化国家として世界に恥じない国となるため
には、解決しなきゃいけない課題が山積みのような気がしてなりません。


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