スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

なぜ、蔵書から人を想像するか?

 先日、示準書籍、示相書籍なんて勝手な造語を紹介して、蔵書から
ある程度その持ち主のことが分かるって話をしました。何だかプライ
バシー侵害をしている、いやらしい古本屋って思われるとまずいので
少しフォローを。

 私だけでなく、おそらく古本屋の習性として、出てきた本を見て、
その持ち主を想像するってことはするはずです。というか、しなく
ちゃいけないんです。
 それは、目の前の売主に、本当にその本の処分権限があるのか
確認するためです。万が一、盗品を扱ったとなれば、お店の営業にも
支障が出るので、少しでも間違いを減らそうと、その本の持ち主の
ことを知ろうとするわけです。

 何で、この人がこの本を読むんだろ? 違和感を感じた場合には、
お尋ねすることもあります。
 家族の本を処分するって時にも、注意が必要です。夫婦や親子間の喧嘩
で、家族に黙って処分するってこともあるからです。これは最終的には
家庭の問題ですから、身内同士の話し合いで解決していただくしかありません。
 しかし、買取側としては、勝手に処分しているってことが事前に
分かれば買取をするわけにはいきません。不要なトラブルを防ぐため
にも、やはり蔵書からある程度の推察はしますね。

 古物営業法の規定では、買取の際に身分確認を義務付けています。
しかし、法の趣旨は、盗品等の流通を防ぐこと。とすれば、たとえ
身分確認ができていても、怪しい品は扱っちゃいけないってことに
なります。
 だから、私の店に本を売ったとき、何か尋ねることがあっても、
お許しを。決して盗人扱いするわけじゃなく、真正な所有者である
ことを会話で出てくる色々な情報から判断しようとしているわけです。
ほんと、この仕事をしていると、盗品でなくても、借りた本を返すのを
忘れてそのまま自分のものだと思い込んで売ろうとしてしまうって人は
意外と多いものなんです。

 私の体験談。随分前、大量に仕入れた少女漫画を売りさばけなく
なって、某大型新古書店に持ち込んだことがあります。何の滞りも
なく買取は終了。
 簡単な手続きで売ることができるのですから、売る人にとっては
便利。でも、中年オヤジが大量の少女漫画を持ち込んでも、質問一つ
しないその買取り方は、法の趣旨からはむしろ問題です。アルバイト
でも査定ができるマニュアルってのは、実は万引きした商品が持ち
込まれても買取ってしまうマニュアルでもあります。

 このへんは法律の不備。身分確認さえすればいいと考えるのか、
自分なりに間違いのないようにしようと考えるのか。買取には
店のモラルも現れてきますね。
スポンサーサイト
コメント
コメントの投稿
管理者にだけ表示を許可する

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。