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野上弥生子

 最近読んだ本。

  小手川力一郎「野上弥生子エピソード」
 佐藤智美「野上弥生子」


 この本についての個人的エピソードを少し。
 先月、九州を旅行しました。当初の計画では、阿蘇から福岡に出て、関門海峡を
通って高速で帰る予定でした(当方、関西人)。で、カーナビに自宅住所を入力し、
その案内に従って走っていたのですが……

 どうも、おかしい。なぜか、大分県に入ります。でも、まぁこれが最短ルート
なのかなぁって思って、別段気にせずそのまま走り続けます。ところが、臼杵市
まで来てようやく間違いに気づきました。ナビはフェリーに乗れと言っています。
しかし、ここからフェリーに乗っても関西には着きません。四国に行くだけです。

 どういう理屈で、ナビがこのフェリー乗り場まで案内したのかは分かりませんが、
とにかく思ったルートでないということだけは分かりました。
 で、仕方ないので、観光も兼ねてちょっとこの町で休憩。色々と観光名所はある
ようですが、そんなにゆっくりもしていられません。そんな中、ふと町の案内図で
目に入ったのが「野上弥生子文学記念館」の文字でした。ちょうどいい。ここを
訪れよう! ってことで、行ったわけです。

 なかなかいい記念館でしたよ。漱石と交わした書簡など、貴重な資料も見る
ことができます。生原稿もありましたね。

 ところで、皆さんは野上弥生子をご存知でしょうか? 「海神丸」「真知子」
「秀吉と利休」などの作品で知られる臼杵市出身の小説家です。我が国で初めて
「アルプスの少女ハイジ」を翻訳したことでも知られます(当時は「ハイヂ」
という表記)。
 記念館の方の話では、最近の若い人たちは、もう彼女の名前を知らない人も
少なくない。その作品もほとんど絶版になっているとのこと。驚いたことに、
野上弥生子の記念館でありながら、その著書を売っていなかったのです。

 で、それじゃあせっかく来館したのに何の記念もないな~って思っていたら、
受付で売っていたのが上の本だったわけです。弥生子が書いた本ではなく、
彼女についてのエピソード集、伝記です。実は、もう一冊彼女の伝記も購入した
のですが、コチラはちょっと分厚くてまだ読み終えていません。

 記念館の方の話で思い出したのですが、確かに、野上弥生子の本ってあまり
古本でも見かけません。プレミアがつくほどレアってわけじゃないですが、
ビッグネームな割には本が市場に出回っていない気がします。新刊図書は
絶版で、古本もあまり市場に出回らないなら……なるほど、知らない人が
増えるのも自然の道理かもしれません。

 でも、地元では有名な人で、記念館の場所も皆さん親切に教えてください
ました(記念館は、弥生子の生家にあるのですが、実はけっこうヤヤコシイ
場所にあります。駐車場もありませんので、訪問される際にはコインパー
キングを利用するか、タクシーを呼ぶのがいいでしょう)。

 今ではあまり知られていなくても、地元で愛される作家。そんな人物を、
再び広く世に広めるのも、古本屋としての大切な任務だと思います。でも、
肝心の商品がなかなか手に入らないのですよね。
 というわけで、商品として扱えないまでもブログで宣伝。野上弥生子。
ネットを探せば、意外とお手頃価格で売られていますので、興味のある
方は、ご一読を。ただし……けっこう、難解な書き方をされる人です。
読むのに苦労するかもしれません。そんなところが、最近読まれなく
なった一因なのかもしれませんね。

 興味あるかたのために……
 野上弥生子文学記念館
  http://www.fundokin.co.jp/yaeko/memorial/
 また、今でも毎年3月30日の彼女の命日には、野上弥生子を偲ぶつどいが
開かれているそうです。今年も行われるみたいですので、その日、臼杵市を
訪れる方は参加してみては? 詳細は臼杵市ホームページをご確認ください
(ホームページ下部のくらしのカレンダー3/30にリンクが張られています)。

 臼杵市ホームページ
  http://www.city.usuki.oita.jp/

 それにしても……もともと、ナビが変な案内をしなければ、私も彼女の記念館を
訪れる予定はなかったわけです。随分、遠回りはしましたが、時には道に迷うのも
いいものですね。

  
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