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ハードカバー本の買取額

 私が古本屋を始めるずっと昔のこと。読まなくなった本を
古本屋に売りに行ったことがありました。大手の新古書店では
なく、近所の個人店。

 部屋を何日もかかって整頓し、「これはもう読まない」って
本を選び抜いて、店に持ち込んだわけです。とりあえずどんな
ものだろうって感じで持ち込んだので、量はそんなに多く
ありません。段ボール2箱ほどだったと思います。



 本の種類は、ほとんど文芸書。新刊で買ったハードカバー本を
中心に持ち込みました。古本屋で買い物することはあっても、
売りに行くのは初めての経験でしたので、いくらぐらいになるの
かな? ってちょっと楽しみでした。

 結果は、……残念ながら買取不可。

 新刊で購入したのに、と肩を落とす私のショックを慮ってか、
店主が事情を説明してくれました。

「すみませんね~。最近の小説は、すぐ文庫本が出るんで、ハード
カバーの単行本は買取れないんですよ。みんな文庫本が出るまで
待つしね」

 へ~、そういうもんなのか、と勉強になりました。確かに、私も
ハードカバーより文庫本の方が好きです。場所を取りませんから。
寝ながらでも読みやすいですし、お手軽感もありますよね。

 だから、売れにくいハードカバー本は買取らないって方針の古本屋
さんもあって当然だと思います。
 ただし、これは店次第。文芸書に力を入れている店でしたら、ハード
カバー本だからといって買取らないってことはないと思います。大手の
新古書店のように販売力に自信のある店も、状態さえよければ気にせず
買取るでしょうね。

 買取不可と言ったそのお店、実は、ほどなくつぶれてしまいました。
ひょっとしたら私が訪れたときには既に経営状態が良くなく、買取り
たくてもその金銭的余裕がなかったのかもしれません。
 あるいは、買取額が低いので近所での評判がよくなく、だんだんと
良い商品が集まらなくなり、良い商品が集まらないから余計売れ行きも
悪化して、ますます買取額が低くなっていく……って悪循環に陥って
いたのかもしれません。

 私自身は、ハードカバー本でも買取りますが、でもあの時の店主の
対応も理解できます。きちっと買取不可の事情についても説明なさった
その姿勢は、誠実なものだったとも思います。

 こんな経験があったものですから、ハードカバー本が出てくると、
いつも査定で悩んでしまいますね。日々、修行の毎日です。
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