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プレミア蔵書印

 ごく稀に、蔵書印があることでプレミアがつくって場合も
あります。

 有名な作家やコレクターの中には、蔵書印に特徴のある人が
います。そういった蔵書印が押されている場合、その本がその
有名人の蔵書にあったってことを示します。そうすると、高く
なる場合がありますが…でも、ケースバイケース。ちょっと
怪しい場合には、それほどの値段をつけるわけにはいきません。

 それに、売値はともかく買値としては、蔵書印があることで、
買取額をアップするお店というのは、あまりないでしょうね。
当店でも、蔵書印があってもしっかり査定する代わりに、
たとえ有名人の蔵書印だからといって査定額をアップさせたり
いたしません。

 蔵書印に関する面白いエピソードとして、野崎正幸・著「駈け
出しネット古書店日記」
の中に、次のような記載があります。

 数日前に目録に載せた寺山修司の『歌集 田園に死す』につい
て、さっそく問い合わせがある。状態や帯の有無の質問に加え、
「奥付に寺山修司の蔵印とあるのは、寺山修司本人が所有して
いたということなのか」とのこと。……最近これをなんとなく
見ていたら、奥付に蔵印があるのに気づいた。……で、その
四角い蔵印をよく見ると、なんと「寺山修司」と刻まれている
のである。実際に寺山本人が所蔵していたのか、誰かがいたずら
で捺したものか、どちらだかわからないが、奥付に寺山修司の
蔵印があるのは事実だから、そう目録に書いたのだ。だから、
寺山本人が所蔵していた確証はない旨、答える。


 そのハンコが本当に、その有名人のものなのかどうかという
のは、商品を売るうえで重要な意味を持ちます。
 質問があったときに、寺山本人の持ち物だった確証はないって
答えていることについては、誠実な対応だと思いますが、目録の
記載方法には少し問題があったようですね。
 確証がないのでしたら、単に「蔵印あり」とだけ書くべきだと
思います。

 ライターとしても、古本屋としても先輩の方に、苦言を呈する
のは心苦しいですが、このような記載は消費者の誤解を招きます
ので、優良誤認表示として景品表示法で禁止されているのです。

 私の見解。
 いくら有名人の名前だからって、所詮はスタンプ。そんなものに
大して価値を見出すべきじゃないと思いますが……。ハンコだけに
過ぎなくても、有名人と接点を持ちたいってのは、コレクター
心理としてあるのかもしれませんね。

 だったら、そんな心理を見透かして、有名人の印を自作して
押して偽造するって輩が出るのは想像できること。古本屋として
は、怪しい品を本物として売ることがないよう気をつけなくちゃ
いけません。
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