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 古書の目録を見ていると、よく

 

 って文字を見かけます。

 はこ って読みます。

 辞書で「はこ」を引くと、「箱」のほか「函」の文字も
載っています。要するに箱のこと。でも最近は、この文字
を使う人は少なくなりました。「函館」って地名には、
かろうじてこの文字が残っていますね。

 さて、この函。要するに箱のことなんです。豪華な装丁の
本の場合、本を納めておくケースもついていることがあり
ます。これが「函」。「函ヤケ」とあったら、本を入れる
ケースにヤケがありますって意味です。

 辞書によれば「函」も「箱」も同じ。でも、古書業界では
あまり「箱」の文字は用いられません。もはや一般の人には
通じにくくなっている「函」の文字を頑なに使い続けるって
あたりは、さすが古本屋。古き良き文化を守ろうとしている
ってことでしょうかwww

 当店のサイトでは、「函」の文字のほか「箱」も使うこと
としています。ただし、少し違う意味で用いて両者を区別
しています。

 函……収納した状態で、本の一部が見えるもの
 箱……収納すると本の全面を囲うため、本が見えなくなるもの

 って区別しています。でも、これはウチの店独特の表現。
他の古本屋さんでは、この表現は通じないと思いますので
ご注意を。

 「箱」に入った本というのは、あまりないのですが、一冊
数万円もする豪華な本の場合、ケースも立派なものとなって
「箱」型になる場合があります。また昔の本の場合、蔵書家が
その本の大きさに合わせて木箱に入れていたってことも
あります。こういったケースですと、「箱」がある本って
ことになるわけです。

 「函」に関するオマケ知識。中学時代に学んだ「関数」。
苦手な人も多かったと思います。昔はコレ、「函数」って
書いていました。戦後、「函」の文字が常用漢字から外れた
ために、同じ音の「関」が当てられたため、「関数」って
言葉になったわけです。
 でも、「函数」の方がイメージは湧きやすいですね。ある
数をブラックボックスに入れたら、別の何かが出てきました。
この働きが函数。ホントは「函」の文字も、function の 
「fun」に近い音を選んだだけとのことらしいですが、それ
でも「関」よりか想像しやすいと思うのですが……。

 今ではあまり見かけなくなった「函」の文字。でも、古本
の世界では、現役バリバリで使われている文字ですので、
ぜひ覚えておいてください。
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