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村山斉「宇宙は本当にひとつなのか」

 お薦め本、紹介。

 村山斉「宇宙は本当にひとつなのか」(講談社ブルーバックス)

 最新の宇宙論を分かりやすく解説した入門書。
 20世紀、人類の宇宙観は大きく変わりました。永久不変と思われた
宇宙が膨張しているということが観測から分かり、ビッグバンと呼ばれる
大爆発で宇宙が誕生したということが、広く知られるようになりました。

 ところが今世紀に入って、人類はまた大きな宇宙観の変化の必要性に
迫られるかもしれません。宇宙が膨張する速度はその度合いをだんだんと
弱めていくと思われたものが、どうやら膨張速度は加速しているらしい
ということが分かってきました。

 この不可解な現象の謎を解くカギとして注目されているのが、暗黒
物質、暗黒エネルギーです。ところが現代物理学でも、これらの正体は
今のところまったくの不明。この宇宙を構成する要素のたかだか5%未満
しか人類は知らないのではないか? ……筆者は、そんな疑問を投げかけ
ます。
 人類が月へ行き、ボイジャーが太陽系を飛び出しても、人類はまだ宇宙の
ことをほとんど知らない。そういったことを感じさせてくれる本です。

 全8章の構成ですが、特に第6章以下が面白いです。第6、7章では
SFの世界でおなじみの異次元世界が大真面目に議論されています。
ドラえもんの四次元ポケットが実現可能かどうかはわかりませんが、
どうやら異次元ってのは、案外、身近な存在かもしれないって思いますね。

 最終、第8章もSFみたいな話。この本では、そういう表現は使われて
いませんが「パラレルワールド」のようなものとして、他の本で紹介されて
いたりもする内容です。

 数十年前にはナンセンスな空想に過ぎなかった異次元空間やら、パラレル
ワールドが、ひょっとしたら宇宙の謎を解くカギになっているかもしれない。
そんなことを知ると、科学の進歩や人類の宇宙観の変化の激しさを感じる
ことができます。

 内容は高度ですが、難しい数式は出てきません。初学者に分かりやすく
解説された入門書ですので、宇宙に興味ある方はぜひご一読を。
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