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芦部信喜「憲法」

 今日は、憲法記念日。というわけで、憲法に関する本をご紹介。

 芦部信喜「憲法」(岩波書店)

 法学部の学生が、「芦部」とか「芦部憲法」といった場合、この本の
ことを指すことが多いです。私も学生時代に読みました。
 著者は、我が国を代表する憲法学者。ただ1999年に他界されてからは、
弟子にあたる高橋和之教授が新しい判例を加えるなどの形で補訂を行って
います。現在、第5版まで出版されています。

 これ一冊で憲法の全範囲を体系的に学習でき、しかもコンパクトで
分かりやすい。そういった点が受けて、司法試験受験生の中にも愛読者は
多い本です。

 読もうとする法学部生も多いと思いますが、少しアドバイス。憲法を
ある程度学んだあとでは、この本は本当にシンプルで分かりやすいです
が、最初からこの本できちんと学ぼうとすると、それでも結構難しい
本です。私も、最初は挫折しましたwww

 何が難しいって、議論があまりにも抽象的なこと。民法など具体的な
法律の紛争事例を学ぶ場合と異なって、憲法は法律を学ぶというよりも、
思想・哲学を学ぶって感じになってきます。崇高で気高い理念を体感
できれば、憲法の学習は面白いですが、「だから、どうした?」って
考えると、民法ほど実用的でもないし、刑法ほどドラマチックでもないし、
つまらないかも。

 近年、憲法改正の議論がよく聞かれます。護憲・改憲いずれの立場に
立つにせよ、現行憲法の規定を正しく学ばなければ、改正すべきか
否かも正しく判断できません。とすれば、憲法を正しく学ぶってことは、
この国の国民として大切な責務じゃないかって思っています。

 法学部の学生が学ぶ六法のなかで、唯一、憲法だけは、戦後ただの
一文字も改正がされていません。そういう意味では、20世紀に書かれた
この本も決して時代遅れの内容になっているわけではありません。

 法を学んだことがない人にとっては、少々難しく感じるかもしれません。
しかし、この国の未来を決める憲法改正。来たるべきその時に備え、
国民の一人として憲法に関する教養を重ねるには、この本はうってつけ
だと思いますよ。
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