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須田良規「東大を出たけれど」

 最近、読んだ本。

 須田良規「東大を出たけれど」

 著者は、日本プロ麻雀協会に所属する雀士。東京大学を卒業後、
普通に就職しますが、麻雀が忘れられず、雀荘の店員として働くように。
せっかく東大まで出たのに、とんでもない人生を歩んでしまって、かなり
自虐的に文章は綴られています。

 とはいえ、筆者に麻雀の世界から足を洗う気持ちはないようで、本書の
副題は「麻雀に憑かれた男」。多少の後悔を感じつつも、麻雀の世界に
生きるっていう筆者の決意表明のようにも受け取れる内容です。

 短いエッセイを連ねて構成されていますが、恐らくはかなりのフィクション、
脚色が入っていると思います。出てくる人は皆個性派で、あまりにも出来過ぎ
たエピソードが多かったからですから。ただ、事実は小説よりも奇なりって言い
ますし、案外、ほとんど実体験だったりして・・・・・・。
 ともかく、なかなかディープな世界をのぞき見ることができます。

 この本を読んで、学生時代を思い出しました。筆者同様、私も、学生時代は
毎日のように雀荘へ行っていたものです。貸卓専門の店も行きましたし、
フリーへも行きました。麻雀には、やはり人を惹きつける魔力がありますね。
まぁやがては卒業し、牌に触る回数も減っていくのですが。

 そういえば、最近の学生は麻雀をしなくなっているみたいですね。私より
上の世代では、皆、当たり前のように麻雀をしていました。いきつけの店も
学生たちで賑わっていましたよ。でも、そんな店も随分とつぶれました。
フリーの店はまだいくらか残っていますが、学生街にあった貸卓店は、
キビシーです。学生が麻雀をしないのですから。

 麻雀には理不尽なこと、不運なことがよくあります。それっていわば社会の
縮図。社会に出る前に、そういった自分の力ではどうしようもないってことが
あることを学ぶには、麻雀はいい娯楽だと思うのですが・・・・・・。
 私に言わせれば、麻雀のできない学生は、和歌を詠めない平安貴族の
ようなもの。教養に欠けるってものです。

 とはいえ、麻雀に狂い、人生を棒に振るのもあほらしい。麻雀の魅力を
知ったうえで、なおかつ適度に楽しむ。これが大人の態度。所詮、趣味なんて
各人自由に楽しめばいいのですが、麻雀=ギャンブル=不健全っていう
単純な図式で物事を判断し、どんなものかも体感しないってのは、もったいない
気がしますね。

 この本では、多少、麻雀の専門的な内容が語られます。ですから、全くルールを
知らない人が読むと退屈かも。でも、専門的な部分を読み飛ばしても、それなりに
麻雀の世界を味わうことはできると思います。
 麻雀を覚えてみたい。でも、フリーの店に行く勇気はない・・・・・・そんな人は、
本書をご一読してみてください。ただし、この本を読んで麻雀の魅力にドップリ
はまり、抜け出せなくなっても、私は責任を負えませんからね(笑) あくまで、
自己責任でお読みください。
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