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松本修「全国アホ・バカ分布考」

 この前、「探偵!ナイトスクープ」の話をしたので、それに関する本を紹介。

 松本修「全国アホ・バカ分布考」(新潮文庫)

 随分以前の本ですが、版が重ねられていますので、今でも新刊書店で入手
可能だと思いますし、古書店を探せばそんなに珍しい本じゃないですから、
すぐ見つかると思います。

 もともとの発端は、番組に寄せられた次のような依頼。

 私は大阪生まれ、妻は東京出身です。二人で言い争うとき、私は「アホ」と
いい、妻は「バカ」と言います。耳慣れない言葉で、お互い大変に傷つきます。
ふと東京と大阪の間に、「アホ」と「バカ」の境界線があるのではないか? と
気づきました。地味な調査で申し訳ありませんが、東京からどこまでが「バカ」で、
どこからが「アホ」なのか、調べてください。


 しょーむないといえば、しょーむない。どーでもいいといえば、どーでもいい。でも、
そんなことを大真面目に考えるのが、関西人のノリ。もともとは遊び半分、冗談半分
だった投稿だと思いますが、だんだんと調査の熱は帯び、特番が組まれるまでに
なりました。

 この本は、番組で取り上げられなかった作成秘話や、細かい方言の研究を盛り込んだ
力作。文庫本でありながら、そこそこ分厚いですし、読み通すのはなかなか骨が折れる
かもしれません。言語学、民俗学を研究する人にとっても、一読に値する本です。

 それにしても、日本って国土が狭いって言われる割に、方言は多様ですよね。この本
でも触れられている「えらい」って言葉が、よその地域の方に通じず苦労した経験が
あります。

 俺、今日、えらかったわ

 ・・・何も、威張っているわけではありません(笑) 「偉い」って意味じゃないんです。
「疲れる」って意味の関西弁です。「しんどい」って表現もあります。

 自分の思っていることが、うまく伝わらないってだけじゃありません。東北で働いて
いたときのこと。他の人が喋っている内容がさっぱり理解できないことがありました。
重機で土を掘っていたら、

 イスが出てきた

 って言うのです。こんなところに不法投棄する人間がいるのかって思って見たら、
出てきたのは「椅子」ではなく「石」です。「し」の発音が「す」に変わるみたい
ですね。

 かつて実際にあったという話。私同様、関西出身の人間と、東北の人間が土木
作業をしていたそうです。ダイナマイトが水に濡れてしまったので、現場監督の
人間が

「日に当てて乾かせ」

 と命じたところ、焚火にあてて爆発してしまったというのです。イントネーションが
違ったため「日」と「火」を間違えたというのです。実話として聞いた記憶があるの
ですが、あまりに出来過ぎた話のため都市伝説かも知れませんね。この話は
大袈裟としても、方言が違えば、コミュニケーションも難しくなるってのはホント。
私は、それを体験しています。

 そういった方言を考えるキッカケとして「全国アホ・バカ分布考」・・・お薦めです。
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