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太宰治「佐渡」

 昨晩、太宰治の「佐渡」という短編小説を読み返しました。新潮文庫の
「きりぎりす」って本の中に収録されている一遍です。

 小説というよりもエッセイ、紀行文ってジャンルに区分した方がいいような
内容のもの。どうってことないストーリーです。佐渡ヶ島でない島を佐渡ヶ島
だと思って高校生に話しかけて恥をかいたとか(でも、結局それが佐渡ヶ島
だったわけですが)、あまりにも大きすぎる島だったとか、料亭の振る舞いが
無神経だったとか・・・・・・ホンマ、どうでもいい内容。

 でも、なんとなくこの小説が印象に残って、私は昨年夏、佐渡を訪れています。
いわば、太宰の歩いた道を追体験してみたいって衝動。作中で出てくる旅館名は
すべて実在のものと変えられているそうなので、どこだか分かりませんでしたが。

 何しに佐渡へなど行くのだろう。自分にも、わからなかった。・・・佐渡は、
淋しいところだと聞いている。死ぬほど淋しいところだと聞いている。前から、
気がかりになっていたのである。私には天国よりも、地獄のほうが気に
かかる。・・・謂わば死に神の手招きに吸い寄せられるように、私は何の
理由も無く、佐渡にひかれた。・・・(太宰治「佐渡」より)


 佐渡の人が聞いたら怒りますよ、こんなこと書いてwww とんでもなく失礼な
人ですね、太宰って。いくら偉い作家先生でも、この表現はいただけません。
 実際に私が行って思ったこと。佐渡は地獄じゃなく、むしろ天国。景色も
綺麗ですし、見どころもたくさん。いいところですよ。太宰が訪れた時代は、
本当に何もなかったのかも知れませんが。。。

 大きさは、関西の淡路島と同じくらい。でも、淡路島よりも綺麗に思えました。
多分、人口の差ってのもあるでしょうが、本州と陸続きかどうかってのも大きい
かな、と。淡路島は橋ができて、現在、本州と陸続きになっています。それだけ
物流も盛んなわけで、人も物も流れ込み、アチコチにゴミが不法投棄されて
います。
 一方、佐渡は新潟から近いですが橋はできていませんし、わざわざフェリーを
使って不法投棄をしに行く人もいないでしょうから、ホントあまりゴミが捨てられて
いる光景には出くわしませんでした。コンビニが少ないってのも一因かもしれ
ませんね。

 やっぱり、いくら日本の文学史に名を残す大作家の言ったことだからって、
自分で実際に体験してみないと本当のところは分かりません。佐渡を訪れた
ことのない方、ぜひ一度訪れてみてください。その際は、太宰の言い分が
正しいか、それともロビンの言い分が正しいか、しっかりジャッジしてください。

 佐渡で、一つ見どころ紹介。

 大佐渡スカイラインって道があります。島の北部を走る山脈に沿って続くドライブ
ロード。その頂上からの景色は最高です。佐渡ヶ島全体が見渡せます。本当に、
キュッとくびれた島のウエストラインがハッキリ確認できますよ。

 小説「佐渡」には、太宰が島の形がどうなっているのかって頭を悩ませる場面が
出てきます。この道、太宰の時代にはなかったのでしょうか? もし、当時にこの道が
あって、太宰がここから島を眺めていたら、島の形で頭を悩ませ自己嫌悪に陥ること
もなかったでしょうにね・・・。

 私はあまり一度読んだ本を読み返すことはしないタイプなのですが、昨晩はふと
気が向いて太宰の小説を、読み返してしまいました。また時間とお金に余裕ができ
たら、佐渡を訪れたいなぁ~・・・そんなことを思っています。
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