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天網恢恢疎にして漏らさず

 天網恢恢疎にして漏らさず、と言います。天が悪人を捕えるために
張りめぐらした網の目は随分粗いように見えるけれど、決して悪人を
逃すことはないという意味。

 今日のニュース。長野県建設業厚生年金基金の元事務局長が、
積み立てた基金のお金を着服したとして逮捕されていたのですが、
その裁判があったとのこと。着服額は何と24億円!!

 検察側は懲役15年を求刑し、判決もそれに従って15年の懲役。
業務上横領罪の法定刑は最高で懲役10年。あれ? 5年多いぞっ
て思って調べてみたら、この被告人には収賄罪の容疑もあって、
おそらく判決はその容疑も加味してということなんでしょう。

 要するに、法律の限度いっぱいいっぱいに罰を与えた厳しい判決の
よう。もちろん、使い込んだお金も返済しなきゃいけません。なるほど、
天網恢恢疎にして漏らさずだ、と思いきや・・・。

 でも・・・よ~く考えてみたら、この被告人、15年刑に服するだけで
24億円を手にしたのと同じですよね? 返還請求はできますが、ほとんど
使い切ってしまっていて実質的に返済能力はなさげ。積み立てたお金は
諦めるしかなさそうなんですから。

 普通のサラリーマンが、15年飲まず食わずで働いても、24億円なんて
お金を手にすることはないでしょう。そう考えたら15年って、着服金額に
比べてあまりにも軽い刑のような気もするんですが。

 実際、5年間もの間、着服行為がばれていなかったわけですし、ばれて
捕まっても15年の刑ですむなら、もっと大胆に着服金額を大きくして、もっと
豪遊して、あわよくば時効成立まで逃げ通してやる! って考える人も出て
くるのでは?

 現行の法律には不備があります。今回のように大胆で悪質な横領があって
も、マトモに働くより楽して巨額のお金を手にできる結果となることもありますし、
逆にわずかばかりのお金を横領して刑期めいっぱいの10年間をムショ暮らし
って可能性もあります。

 窃盗にしろ、横領にしろ、こういった財産犯は、その被害額に応じて刑の
長短を定めるってのが合理的だと思うんですがね~。天網恢恢疎にして
漏らさず・・・なるほど、確かに悪人は捕まえましたが、その裁き方はどうも
抜け道だらけの気がします。
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