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燃料電池車は環境に優しいのか?

 トヨタが年内に燃料電池車を販売するってニュースが話題になって
います。ガソリンではなく水素を使って動く燃料電池車。排ガスも
水蒸気しか出ないので、クリーンな自動車として注目を浴びています。

 確かに、化石燃料を使うよりも大気汚染は減らせそう。でも、本当に
環境に優しい乗り物なのかってのは、個人的に疑問を感じています。
別の問題が出てくるんじゃないかって気になっているのです。

 報道では分からなかったのですが、出てくる水蒸気の量・・・これが
気になります。もしも、燃料電池車が普及し、街のアチコチで当たり前
のように走るようになれば、それだけ水蒸気が排ガスとして排出される
ことになります。水蒸気自体は人体に無害ですが、水蒸気が冷え、
水になった時には人の暮らしに害をなす可能性があります。

 大気中に含まれる水蒸気の量は、気温と密接な関係を持ちます。
気温が高くなればなるほど、大気に含める水蒸気量は増えますが、
それでも無限ではありません。限界を超えて排出された水蒸気は
もはや大気に逃げ場はなく、そのまま水として道路に垂れ流される
ことでしょう。

 日中、大量に排出された水蒸気・・・日が沈み、気温が下がってくると、
この水蒸気を大気は支えることができなくなるはず。すると、雨となって
降り注ぐしかないでしょう。ってことは、都会では今まで以上にゲリラ
豪雨に見舞われる危険が高くなるのでは?

 ま、私は燃料電池の専門家でも、気象学の専門家でもありません。
素人の発想として、そういう危険もあるんじゃないの? って素朴な疑問を
感じただけのこと。さすがに、自動車の開発を進めるトヨタ自動車や水素
ステーションの建設をするために助成金を支出する政府の役人は、それ
ぐらいのシュミレーションはしていて、問題ないって判断しているんだと
思いますが……。

 素人計算ってことを承知で、試算してみました。

 水素分子の密度は1L(リットル)あたり0.17976g。これと酸素原子1個が
反応して1個の水分子ができるわけですが、酸素原子の密度は1Lあたり
1.429g。ってことは、水素1Lを燃焼させれば、およそ1.6gの水ができる
はず。何だ、たいしたことない・・・。

 いやいや、燃費の問題というのがあります。それだけの水素を燃やして、
どれだけの距離を走るのかって問題。ある記事によれば、一般的に
水素1kgを燃焼させて得られる走行距離は100kmとのこと。けっこう優秀な
気がしますが、大事なのはここで100kmの距離を走るのに必要な水素の
量は1kgということ。

 たったの1kg・・・ではありません。水素は軽い気体。その水素で1kgの
重さということは・・・実に5,500L(リットル)以上の量を必要とします。
実際には100km走るのに、それだけのカサの燃料を積んでいれば実用性に
乏しいですから、加圧してタンクに入れます。水素の密度が小さいってのは、
あくまで常温・常圧って条件下での話。加圧すれば随分コンパクトにでき
ちゃうわけです。

 でも、いくらカサを減らしても、もともと5,500L分の水素分子だということは
変わりません。ってことは、それを反応させて出てくる水は、ゆうに8kgを
超えるってことになるはず。各自動車が100km走るたび8kgもの水が放出
されるとすれば・・・本当に環境問題にならないでしょうか?

 う~ん、どうなんだろ? 500mlペットボトルで換算しておよそ16本分。
たいしたことない気もするし、でも皆が皆、それだけ水を垂れ流すとゲリラ
豪雨や水害の発生もありそうな気もするし・・・。普及までには当分時間が
かかりそうですから、しっかり万全の体制を整えてほしいものです。

 でも、燃料電池車が普及しても確実に言えること。各メーカーはそれでも
燃費性の向上を怠らない技術開発は必要ですし、使用する消費者の側でも、
水素の無駄遣いは慎むべきってことは言えそうです。

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