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難しい本を読む場合

 本にもいろいろあります。一読して、大意を容易に捉えられる本もあれば、
何度も何度も読み返して、ようやく理解できる本もあります。

 一般論として、小説やエッセイは読みやすい文章に属するでしょうね。
実用書の類も読みやすいです。読んですぐ役に立たなければ、意味がない
のですから。

 学術的な専門書になると、かなり難易度が高まります。その本を読むための
前提知識が必要だったりして、門外漢にはさっぱりなんてことも。特に理工書
ともなれば、難解な数式が並んでいたり、意味不明な記号が羅列されていたり
して、チンプンカンプン(>_<)

 吉田武著「素数夜曲」の序文に、このような記述があります。

 ・・・一般に理工系の著作物は,理論的な構成・展開を心掛けて書かれている
が,それは難易度順を意味しない.従って,理解に苦労する部分は読み飛ばす
ことが重要である―後から戻ればいいだけの話である.一気に読むという“幻想”を
捨て,「何度も行きつ戻りつするものだ」という方針を立てれば,心理的な負担は
ほとんど無くなり,厚手の本も気楽に読めるようになる.


 分からないところが出てきたら、一カ所にこだわらず飛ばし読みする。几帳面で
完璧主義な人ほど、このような読み方には抵抗あるものですが、理にかなって
いると思います。筆者はほかに、前書、後書、目次、索引の順に目を通す。末尾
から順にページをたどる・・・って方法も提唱されています。
 要するに、どこからでもいいからまずは全体をサッと読むこと。全体が見えれば、
悩んでいた部分も解消するってことはよくあるものです。

 これは、何も理工書に限って言えることじゃありません。難解な書物だったら、
たいていはこの方法で読み解くことができるはず。私自身の経験としても、学生
時代の民法の学習で、最初はよく分からなかった概念が、学習を進めるうちに
次第と分かってきたなんてことは、よくあったものです。

 ともかく、どこからでもいいので全体を読み通す。分からない部分は、何度も
読み返す。・・・面倒ですが、これこそが読書の王道でしょうね。そして、もし
この方法でも、どうしても理解できない場合には・・・それは、まだ自分が、
その本を読み説く基礎体力を備えていないってこと。基本的な知識が不足して
いるのかもしれませんし、根本的な部分に誤解があって、理解がうまく進まない
って場合もあり得ます。

 そんな場合は、ひたすら基礎的な学習に努めるしかないですね。一足飛びに、
難解な専門書を読もうとしても、準備運動なしにフルマラソンするようなもので
挫折は目に見えています。
 人類は、これまで多くの名著を残してきました。それらは実に素晴らしいもの
ですが、その素晴らしさを体感するには、読書する側でも、真摯な努力をする
必要があるってことはご承知ください。

 
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