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郷土史について

 古書の中でも、比較的高価な部類に入るのが「郷土史」というジャンル。
文字通り、郷土の歴史について記された本です。

 都道府県単位の比較的広い範囲の歴史をまとめた本から、市町村単位の
かなりローカルなものまで地域は様々。簡易な装丁で出版され広く書店に流通
したものから、豪華な装丁で作られ一部の関係者にだけ配られたもの、あるいは
地元の研究家が史料を集め研究成果を公にした自費出版ものまで、装丁や出版
形態にも色々あります。内容も、広く歴史一般のことを記したものから、地元の産業
のことを特に取り上げたものなど、とにかくバリエーションが豊富。

 一般の書店に流通したような本だと、発行部数も多いですから、それほど
古書価は高くなりません。でも、函入りハードカバーの分厚い本だと、たいてい
の場合は、まず一般には流通していませんから、それが出てくるとそこそこ
値段はするものです。1冊数千円から、モノによっては数万円の値がつくことも
あります。

 そこまで高価な本となると、古書店の中には、その分野に特化しようと
郷土史を専門に扱う専門店も出てきます。
 もっとも、実際には「専門」とは名乗っても、そればかり売るってわけには
なかなかいきません。高額な商品は、それだけ動きが鈍いもの。売れたときの
売上高は大きいですが、入荷してジ~っと売れるのを待つだけの日々・・・って
こともありますので、店の運転資金を稼ぐには、他のジャンルの本もいくらかは
売らざるをえないっていう悩みがあるのです。

 それに、あるベテランの方は、郷土史の価格が暴落したって肩を落とされて
いました。以前は、すごい高額だったけど、今はそれほどでもなくなったという
のです。

 とはいえ、実際に売り出されている額を見ると、まぁそこそこ高額な値付け。
いったいどういうことかと思っていたら、かつてはこの郷土史が古書店の中で
ブームになった時期があって、各店が必死に仕入れたので価格が高騰して
いたとのこと。

 A店が売り出した郷土史を、B店が業者市で10,000円で買う。B店はそれを
すぐさま別の市に出して、15,000円で売る。それを買ったC店は、またまた
別の市で20,000円で売る。……そんなことが繰り返されて、みるみる値が
上がったそうです。何のことはない。バブルがはじけただけのこと。欲ボケ
するとロクなことになりません。

 暴落した今の値段は、まぁ需要と供給が釣り合った郷土史の適正価格に
近いってところなんでしょう。暴落とはいえ、そこそこの値段を維持できている
のは、それなりに需要があるから。学者や歴史マニアでなくても、自分が住んで
いる地域の歴史を知りたいって思う人は意外といるようで、ポツリポツリとこの手の
本は売れます。

 気軽に何冊も買える本じゃありませんが、以前に比べたら値段も落ち着いたはず。
地元の歴史に興味のある方は、「郷土史」というジャンルがあるってことを覚えて、
ネットで買い求めるか、近所の古本屋さんに尋ねてみてください。
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