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「すき家」にて

 晩御飯に、近所の「すき家」で牛丼を食べました。

 「すき家」を経営するゼンショーホールディングスは、第三者委員会の
調査報告書が話題になっていますね。労働基準法違反の過酷な労働
環境が浮き彫りにされ、ブラック企業との評価を裏付けるものとなって
います。ただ、当の社長は「ブラック企業とのレッテルは不本意」と反省の
色はうかがえず。法令違反をしておいて、ブラックじゃないとはよくも言えた
ものです。

 言うまでもなく企業の目的は、利潤の追求。大きな利益を上げられる
経営者ほどよい経営者ってことになります。ただ、利潤の追求のために、
時に強引な手法に出るのも企業にはありがちなこと。強引なことをすれば、
誰かを泣かせることになります。

 泣かされるのは、たいていの場合、消費者か従業員か取引先。値上げを
して消費者を泣かせる。取引をやめるぞと脅して、取引先に強引な値引きを
迫る……。ゼンショーの場合は、従業員をこき使って泣かせていたという
こと。

 泣きを見るのは絶対にこれらの人々で、間違っても株主や経営陣が泣くっ
てことはありません。
 仮にあるとすれば、会社が倒産するときぐらいなもの。株主は出資の範囲
でしか責任を負わなくていいってことになっていますし、経営陣は多少強引な
ことをしても、とにかく利益を上げた方が株主からは評価されるってことになって
いるのですから、損をする側に回ることは、まずありません。
 何だか不公平な気もしますが、それが資本主義社会。仕方ないですね。

 ふと思ったこと。個人経営の古本屋だって、営利目的なのは同じなんですが、
あまり他人を泣かせる立場には立てません。
 値上げをして利益の拡大を図ろうとしても、よほど珍しい古書でない限り、
たいていの本はどこか他の店にも置いてあるものですから、より安い店に
お客さんが逃げるだけ。大手新古書店の出現で価格破壊が進んでいます
から、高い値段で売り出すには相当な覚悟が必要になります。

 取引先だって泣かせません。そもそも、古書店の中で仕入や販売ルートで
経常的な取引先を持っているところって、少数派の気がします。どこか一カ所に
依存して仕入れているのでも、どこか大口の取引先にだけ販売しているのでも
ないわけです。
 まれに業者市に出入りする卸業者もありますが、そういった業者だって、一つの
店舗とだけ取引しているわけじゃありませんから、どこかの店が泣かせようとしても
泣かせることはできませんし、また逆に泣かされることもありません。

 従業員を泣かせるのは、一番至難の業。だって、従業員を雇う余裕すらない店も
多いのですから。大手の新古書店を見ていると、大勢のスタッフが忙しく働いて
いるのを目撃するかもしれませんが、あれこそ大手企業の姿。複数のスタッフを
雇っている個人店なんて、むしろ少数です。

 そう考えると、古本屋って幸せな仕事だなって思います。大手企業ほどには
儲かりませんが、自分が稼ぐことで誰かを泣かせるってことはないのですから。

 ……出てきた牛丼をほおばりながら、そんなことを考えていました(^^)
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