スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

アンケートに回答 その4

 業者市の運営に関する要望、その4。携帯、スマホの使用を制限して
ほしいってもの。

 私が組合に入るとき、役員の方の説明では、業者市は目利きを鍛える
のに一番の場だから、積極的に参加するようにってことでした。どのような
本が、どのくらいの価格で取引されるのか……確かに、業者市は、大いに
勉強になるものです。

 何度も市に通い、時には買付で失敗し、そうやって徐々に目利きを養って
いくってのが、あるべき古書店主の姿だと思うんです。

 が、しかし!

 今の業者市で、目利きを鍛えようとする組合員がどの程度いるのか。
甚だ疑問に感じます。というのも、携帯やスマホで、せっせとネットに
アクセスし、出品されている本の相場を検索するって人が多数いる
のです。

 初めて、その姿を目撃した時は驚きました。まさかプロが集う業者市で、
そんなアマチュアのせどらーみたいなことをする人がいるとは、思いもしな
かったからです。

 気持ちは分かります。知らない本を買うのは、勇気がいりますからね。
ネットでおおよその相場の目星を付けられるなら、大きく損をすることは
ありません。特に、新入会員は経済的に苦しい人が多いでしょうから、
少しでも無駄な出費は押さえたいものです。

 でも、それってプロの姿勢としていかがなものでしょう? 自分の目利きで
購入しているのでなく、ネットの情報を頼りに購入しているだけですよね?
そういう値踏みの仕方なら、大手新古書店でせどりをしている人たちと
大差ありませんし(さすがにバーコードリーダーを使っている人は、業者市
にはいませんが……)、「目利きを養う」っていう古書店の訓練の場を
放棄していることにもなりますよね?

 古書業界を盛り上げるには、一人一人の古書店主の自覚が重要。この
業界に生きることに誇りを持ち、日々商品知識を学んでいく。そんな心掛けを
忘れちゃいけません。
 どれだけ市場が活性化しても、それを扱う業者のレベルが低ければ、その
業界はすぐに廃れていくものです。そういう意味で、古書店主がスキルアップ
することは、店の売上を伸ばすってだけでなく、業界全体の底上げにもつながる
こと。決して、疎かにはできません。

 ところが、ネットで相場を調べるってのは、どうも楽をしすぎというか、自らの
レベルアップを図ろうって姿勢の対極にあるもの。その時はネットで情報を
仕入れたつもりになっても、身銭を切るって痛みが伴わない学習ってのは、
すぐに忘れます。真剣みに欠けるんです。

 はっきり言って、ネットの情報に頼らないと自店での買取金額を決められない
というのは、プロとして恥ずかしいし、格好悪いこと。でも、
そういう職業意識っていうか、モラルっていうか、そういうのが欠けているよう。

 一人でもネットで情報を取得してから入札額を決める人がいれば、
他の人も買取で不利にはなりたくないので調べるってのは仕方ないこと。
皆が皆、ネットで相場を調べるなら、何もオークション方式にする必要も
ないわけで、一定の金額を提示して、その金額で欲しい人だけ買えば
いいですね。

 私と同じような問題意識を持つ人が出品者の中にいるようで、時に、
「Amazon価格」を記載したうえで出品している人もいます。
 アマゾンで何万円もの値段で売られていたからといって、実際にその
値段で売れるって保証はないのですが、でもそういう情報を少しでもアテ
にしたいのが人間心理(笑) Amazon価格を示す出品者ってのは、購入
者の便宜を図っているというよりも、そんなネットの情報に踊らされるな!
って強いアンチテーゼのように感じられます。

 業者市でネット検索する人も、お客さんの自宅を訪問して買取をする
際には、まさか携帯端末で調べて査定なんかしないはず。そんなことを
していたらお客さんの信用は失いますし、大量買取もできませんから。

 たいして値打ちのない本を、高値で買ってしまった。そんな失敗をした
ところで、古書店主としてのスキルアップのための勉強代と思えば安い
もの。そこをケチるようだと、いつまでたっても古書店としての成長は
ないって思います。

 本来は、各店のプライドと自覚に委ねる問題でしょうが、ここまで堂々と
ネット検索が一般的になっていると、運営サイドで注意喚起をした方が
いいんじゃないかって思います。恥ずかしいことだから、やめなさいって。

 でも、まぁこれは私の考え方。周りがどれだけ携帯でせっせと調べて
いても、私は自分の目を信じますし、ネット検索してから入札なんてこと
は絶対にしません。しかし、どうなんだろ? 今の時代、そういう査定は
普通なんでしょうかね? だとしたら、ちょっと悲しいし、情けない話だな
とは思います。
スポンサーサイト
コメント
コメントの投稿
管理者にだけ表示を許可する

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。