スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

偽のサイン本

 人気アイドルグループのサイン色紙を偽造してネットで販売した
として、男女2人が逮捕されたってニュースが流れました。逮捕
容疑は、詐欺。ネットオークションで偽サインを栃木県の女性に
21,700円で落札させたというもの。逮捕容疑での被害額自体は、
2万円程度ですが、余罪があってトータルで3000万円以上を
売り上げていたといいますから、被害者はかなりの数に上る
ようです。

 古書の世界でも、偽のサインが問題になることがあります。
サイン色紙が古書店で売られていることもありますし、人気
作家のサイン本って需要が高く、高額で取引されることも
多いものです。

 あまりこういう話はしたくないのですが、プロの古本屋が売って
いるからといって、サイン本が本物だとは限りません。さすがに
お客さんを騙そうと思って偽物を販売する業者は少数でしょうが、
悪意なく偽物を販売してしまうって可能性もあるのです。

 実は、業者市でも偽物が出回ることはあります。私も見ました。
ある人気漫画家のサイン本が出品されていたことがあったのです。
「××のサイン本」として出品されていましたが、でも私の鑑定では、
あれは偽物です。

 出品した方は、本当にそれを本物と思っていたのか、それとも
専門外の品だったものであまり詳しくなく分からなかったのか……
入手経路等を聞かないと分からない部分もありますが、そのような
怪しげな品が業者市に出回るというのは事実。で、買う方もプロ
ですから、たいていの場合、そういう怪しげなものは引き取り手が
ないまま終わります。

 でも、目利きを誤った人、欲の皮のつっぱた人が安く競り落とす
って場合も、ないわけではありません。そうやって落とされた品は、
やがてはお店に並ぶことでしょう。

 そのとき、「サイン本」として売り出したら問題ですが、でもこの場合
詐欺として立件できる可能性は低いですね。というのも、業者市で
仕入れたって証拠が伝票という形で残るからです。

 偽のサイン本を売っても、それだけでは罪になりません。「偽物である
こと」を認識して販売して初めて詐欺罪に該当します。ところが、市で
仕入れたものを転売しただけなら、「偽物であること」の認識がなかった
って判断をされる可能性が高いと思われるのです。

 というわけで、古本屋が市で仕入れた偽のサイン本を販売しても、刑法
上はおとがめなし(民事責任は残ります)。逮捕されることもまずありません。
で、そういう法制度を悪用して、積極的に偽物を販売するお店もないとは
言えないと思うのです(大半は、真面目な商売をされているお店ばかり
ですが、一部に悪徳業者はいるってことです)。

 だから、人気作家のサイン本が古書店で高額で販売されていても、それ
だけで本物だという証拠にはなりません。売っている店主自身も騙されて
いる場合もありますし、偽物と分かって仕入れて販売しても、よほどのことが
ない限り罪に問われないってタカをくくって、大胆な値付けをしている不届きな
店もあるからです。

 サイン本がお店で売られていて、欲しいな~って思ったら、店主に尋ねて
みることが一番です。どういう経路で入手した品なのか。その作家に直接
書いてもらったのか、それともその作家と交流のあった人物から仕入れたの
か、あるいは業者市で仕入れたのか……。

 本来は、こういった仕入ルートを聞くのはマナー違反でしょうが、サイン本は
本物であってこそ価値のあるもの。本物であることの確信を得るために、店に
出所を問い合わせるってのは大事なことだと思います。で、納得がいったら
買う。怪しいなと思ったら、やめておくのが無難です。

 まぁでも、いくらお店の人に質問しても、結局自分で目利きができないと
偽物を掴んでしまう可能性はあります。だから、高額なサイン本を購入する
場合は、普段から交流のある、信頼できるお店で買うってのが一番大事な
ことかもしれませんね。信頼できるお店でしたら変な商品は置かないもの
ですし、万一、ウッカリ偽物を販売してしまったって場合でも、それなりに
誠実な対応をしてくれるものだと思いますよ。
スポンサーサイト
コメント
コメントの投稿
管理者にだけ表示を許可する

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。