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値付けに悩む商品の場合

 あまり詳しくないジャンルの本が入ってきた。……こういう場合でも、大手
サイトを利用すれば、販売することができるってのがネットショップの利点。
リアル店舗の場合には、店のカラーに合わない商品を置いておくと、棚が
乱れるって心配があるので、専門外の本は扱いにくいってことがありますが、
ネット販売ならあまりそういった心配はしなくていいものです。

 でも、詳しくない商品ですから、売値で悩みます。いくらぐらいを付けようかな?
って。相場を離れてあまりに高すぎると、欲どおしいやっちゃ! って悪いイメージ
につながりそうですし、かといってあまりに安すぎると「アホちゃうか」ってセドラー
の餌食になることも……(^_^;)

 自分の買取額以上の値段を付けるのが基本なんですが、買取の段階で目利き
を誤ると、思ったほど市場価値のない本を高値で購入したってこともあって、泣く泣く
原価割れして売り出すこともあります。買取額との差額は、まるまる赤字が確定します
が、勉強代と思って諦めるしかありません。

 まだまだ若手の私ですが、もともと本好きでしたし、古書店にもよく通っていました。
ですから、それほど素人ってほど無知なわけではなく、たいていの本はおおよその
売値相場は見当が付きます。でも、やはり本の世界は広大。専門外のジャンルに
なると、とんと見当がつかないってこともあるもので、そういう場合は、他店の売値を
調査したりもします。

 といっても、実際にお店を訪れるわけではありません。ある程度高値のものは、
目録に載せられていることが多いですし、今の時代、インターネットで取引ってのが
多くなっていますから、たいていのお店は自店サイトを運営していて、そこを拝見
すれば、その店の売値が分かります。

 ヤフオク! やAmazonなどで検索することもありますが、これはあくまで参考程度。
私の経験上は、あまりアテになりません。
 こういったサイトには、プロの業者以外の一般の方も参加されます。ご自身の所有物を
売り出しているのですが、そういう方の中には、あまり商品知識のない人もいて、時折、
ごくありふれた本がとんでもない高額で売り出されていたり、かと思えばプレミア本が
すごい安値で落札されていたりしますので、あまりこういった大手サイトの売出額は、
過信しないことが大事です。

 ところが、プロの古本屋の価格も、あまりアテにならないことがあります。私自身の
無知をさらけだすので恥ずかしいのですが、まぁ他の同業者も同様ですよってことを
お伝えするために、あえて体験談を話します。

 先日、入荷した本。そこそこいい品っぽかったので、年末の即売会用に回そうかな
って思いました。1,000円とか2,000円ぐらいの値札を貼っておけば売れそうな本。
このくらいの価格帯ですと、即売会の会場用にちょうど良さそうって考えたのです。

 でも、その値段は「最低でも、これくらいはいけるだろ~」って古本屋の期待する
価格。古書店期待小売価格(って、そんな言葉あるかどうか知りませんがwww)って
ヤツです。問題は、その先。

 コレ、もっと高く売れるの?

 悩むのは、ここなんですよ。売れればいいってだけなら、商売は簡単。相場もへった
くれもない、全部安い値札を貼ればいいんです。安くすれば売れるのは、当たり前。
高い値段でも買ってくれる人がいるかどうか・・・ここが肝心なんです。高い値段で
買ってくれる人がいる品を、わざわざ安い値段で売り出す必要はないわけですから。

 なんか、やだな~。露骨に金の話をして、あくどい商売をやっているイメージを持たれ
ないかな? でも、どんな商売でも、「儲ける」ってのは、そういうこと。高い品で利益を
出さないと、儲からないわけですから、許してくださいm(__)m

 それに、この記事の本題はそんなことじゃありません。とにかく、最低1000円ほど
では売れるだろうって本が、じゃあどのくらい高い値段で売り出しても、まぁ相場の
範囲内で、同業者や業界通のお客さんから見て恥ずかしくない価格なんだろう?
ってこと。

 で、私が知りたい、その本の相場。他の古書店さんの売出価格を、ネットで調査して
みたわけです。

 すると!

 あるお店は1,500円ってつけていましたし、別のお店は1万円ってつけていました。
他にも何店か、この本を在庫にもっているところはあったのですが、面白いくらいに
1万円の高額派と、1,500円近辺のリーズナブル派に分かれました。5,000円くらいの
中間派はいません。

 高額を付けている店は、この本にはそれだけの値打ちがある。貴重な本だって
主張をしているわけです。一方、安値派は、そこまで値打ちのある本じゃないよ
って言うわけ。プロの古本屋が、こうして意見が対立するわけですから……
やっぱり本の値付けは難しいものです。

 悩むな~。1万円って価格が妥当なら、これは思い切って目録に載せてみても
いい商品。ウチの店には、こんなのもありますよって看板になりそう。売れなくても、
目録に載せることで、店の「顔」になってくれる本です。

 でも、ヨソのお店が1,500円で出しているものを、1万円の値段を付けて、しかも
目録にまで載せてしまったら、とんだ恥さらし。違法でも、マナー違反でもない
ですが、恥ずかしいですね。。。

 1,500円で売り出している店が商品知識のないアホなのか、1万円で売っている
店が欲ボケしているのか……。

 個人的感想を言えば、ちょっと調べただけで数店が在庫に持っているってことが
わかる品なんですから、ン万円ってのは希少価値からは、出てこない金額。
 でも、確かにいい本で、その資料的価値ってことを考えれば1万円ってのも頷ける
金額。要するに、単に、「需要と供給」っていう市場原理からだけ導けば1,500円で
いいんでしょうけど、本の「内容」も加味すれば1万円でも悪くない。どっちのお店が
アホだの、欲ボケだのってことではなく、お店のポリシーとも関連する値付けなの
かも知れません。

 まぁ、どの価格が適正かってのを最終的に判断するのは、お客様。安い値段で
売出しても売れ残ったら失敗ですし、高い値段でも買ってくれる人がいれば、
間違った値付けじゃありません。

 即売会まで、まだしばらく時間はあります。この本、値段をどうするかは、もう少し
じっくり考えたいと思います (^^)
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