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同業者のアドバイスでも

 知人・友人のアドバイスって、あまりアテにならないって話をしました。
古本屋を経験したことない人間が思いつきで発言するものだから、
さほど深い考えがあるってわけでもないのです。

 じゃあ同業者からのアドバイスは役に立つかっていうと、これも一概に
言えません。役立つアドバイスもあれば、あまり参考にならないものも
あります。

 ヒモのくくり方ですとか、組合の事務のことなどは、やはりベテランの方
からのアドバイスは大いに参考になります。一方、本の目利きに関する
助言ってのは、たとえベテランの方の声でも、さほどアテにはなりません。

 ついこの間、私自身、本の目利きで失敗したばかりで、エラソーなことを
いうのは気が引けるのですが、でも、この目利きの問題。大事なことです。
古本屋なら、誰しもすぐれた目利きができるようになりたいもの。その本の
商品価値をしっかり見定めることができれば、買取でも失敗しませんし、
業者市でもいい品をゲットできるってものです。

 ところが、この目利き。あまり絶対的なものじゃないんです。要するに、
その本がいくらぐらいで売れるかって判断。最終的な売値がキチッと
予測できれば、あとはそれを参考に仕入値を算定すればいいだけ。

 でも・・・この最終的な売値ってのが、てんでバラバラ。店売りする場合、
即売会で売る場合、ネットで売る場合、業者市で売る場合……どこで
売るかってことで、全然金額が変わってきます。しかも、ネットで売るって
場合でも、ヤフオク! で売るのと、アマゾンで売るのとでは相場が違う
って場合も少なくありません。

 要するに、具体的なマーケットをきちんと想定しないと、最終的な売値
なんて判断できないもの。ってことは、どういう市場で売り出しているかで
各店の目利きって変わって当然なんです。私が、同業者の目利きもあて
にならないというのは、そういう意味。

 そりゃ、ベテランの方々は、本に関する知識は、私よりたくさん持って
いるはずです。しかし、本の目利きっていうのは、その店の営業スタイルを
加味した上でないと、できないもの。そのベテランの方々のお店の営業
路線と、当店の営業路線とが異なっていれば、アドバイスはあまり参考に
ならないのです。ハワイ旅行に行こうって人に、タヒチのガイドブックを
渡しても役立たないでしょ? 同じことです。

 まぁ~、これは考えてみれば当然のこと。業者市でも、いい本だからと
いって皆が入札するわけでもないですし、誰も欲しがらないだろうなって
思っていた本がひょっこり落札されたりします。 そうやって皆が皆、好き
勝手に自分なりの目利きで本を集めるから面白いんですよね。そうする
ことで、各店の個性ってのが出てくるわけですから。

 本に関するウンチクや情報は、先輩方から大いに学ぶべきものがあります
が、「売れる」「売れない」って判断・・・目利きに関しては、やはり責任を負える
のは自分の目だけです。自分の判断でミスをしたなら、それはそれで納得が
いきますが、先輩が勧めるからって安直な理由で欲しくもない本を落札する
ようだと・・・キビシーですが、そういう人は古本屋の資格に欠けるって
思います。

 下手でもいい。自分なりの目利きができないと、古本屋としての成長は絶対に
ないって確信しているので、私はこれからも自分で工夫しながら本を品定め
していこうって思っています。
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