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古本屋の在庫数について その2

 昨日に引き続き古本屋の在庫数の話。

 最近は、在庫数をあまり抱えない古本屋も出てきました。でも、そうはいっても
やっぱり商売をする上で、在庫はあった方がいいもの。色んな品を取り揃えて
いれば、それだけ色んなお客さんのニーズに応えられるわけですから。

 さて・・・古本屋に在庫の本は、何冊ぐらいあるのか? このブログの読者の中
には、ご自身で古本屋の開業を考えていて、こういった点が気になる人もいるかも
しれません。が、その答えは……


 古本屋によりけり!

 ってのが、正解だと思います。図書館かと見まがうほど大量の本を仕入れ
ているお店もあれば、駅の売店ほどの少ない蔵書でやりくりしているお店も
あるでしょう。

 とはいえ、店によって色々って答えるだけでは、これから開業しようって
考える人にとって、ほとんど何の参考にもならないでしょう。平均的な値は
どうなの? って思われる方もいらっしゃるでしょうから、およその見積もりを
してみました。

 およそ1万冊!

 これからお店を始めようと考えていらっしゃる方は、まずはこの数字を
目標に本を集めてみてください。大手チェーン店のように、圧倒的集客を
誇るお店ではもっと在庫がないと商売になりませんが、昔ながらの小さな
古書店では1万冊もあれば、十分古書店らしい在庫数って言えるでしょう。
もちろん、ネットショップでも、これぐらいの数字で十分対応可能です。

 どうです? 意外と少ないって気がしませんか? それでも、これだけの
本を棚に並べると、結構なスペースを食うもの。文庫本や新書類などのように
コンパクトな本ばかり置くのでしたら、1万冊なんてたいして場所をとり
ませんが、店にはハードカバー本や、大型本も置くことになります。そうすると、
よほど売場面積が広いお店でない限り店頭に並べられる本の数なんて、せいぜい
4000~5000冊ってところが一般的だと思います(あるいは、もっと少ない場合も
あるでしょう)。

 店に出してお客さんがいつでも買える状態にある物が5000冊。その倍ほどの
数のストックを用意しておけば、まぁそれなりの形にはなっているはずです。という
わけで1万冊という数字をはじき出しました。

 もちろん、これは参考数字。これだけあれば、まぁ商売はできるでしょうって
目安にしか過ぎません。保管場所さえ困らないのであれば、在庫は多ければ多い
に越したことはありませんし、工夫すればこの数字よりもっと少ない数で経営は
成り立つでしょう。

 ただ、確実に言えること。

 売上は、在庫に比例します。品揃えが豊富であればあるほど、お客さんに
とっては欲しい品が見つかるいいお店ってなるわけで、在庫数が多いほど
売上がよくなるのは当然ですね。だから、1万冊と言わず、10万冊でも、
100万冊でも在庫はある方がいいに決まっています。

 ただし、在庫があればいいというのは、保管場所に困らなければの話。大量の
在庫を抱えるために、倉庫を契約するってなるとお金がかかりますから、そう
なると抱えた在庫によって増えた売上高以上に、経費が余分にかかるってことも
あり得ます。このへんのバランスが難しいところですね。

 それに大切なのは、在庫の数よりも質。ほとんど市場価値のない本ばかり
何万冊も集めても、メリットはあまりありません。むしろ経営を圧迫するだけ。
それよりも少数精鋭方式の方が、在庫数は押さえられるってことになります。

 たとえば、1冊100円でしか売れない本の場合。100万円を売上げようと思え
ば、最低1万冊は必要。でも1冊単価1,000円で売れるなら、同じ売上を上げる
のに、最低1,000冊で済むって計算になります。1万円の本なら、100冊です。

 実際には、売り出した本の全てが売れるわけじゃないですし、安い本の方が
売行きはいいってこともありますから、上の計算は完全に当てはまるわけでは
ありませんが、それでも在庫数と単価には相関性があるもの。上質な本ばかり
で在庫を占められるなら、在庫数はさほど多くなくても何とかなります。

 一番いいのは、上質な本ばかり大量にストックできたらウハウハですが、
なかなかそう上手くはいきませんwww 市で仕入れる場合には、いい品は
競合相手が多いので仕入値が高くなりますし、一般のお客さんから買う場合、
1冊数千円で取引される高額な品ってのは、ほとんど出てこないものなんです。

 有限の保管スペースの中で、どれだけいい品揃えを実現できるか……それが
古本屋の腕の見せ所で、皆、そこに苦心しているわけです。
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