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吉田智子「江戸創業金魚卸問屋の金魚のはなし」

 お薦め本、紹介。

 吉田智子「江戸創業金魚卸問屋の金魚のはなし」(洋泉社)

 筆者は、金魚の卸問屋に嫁いだ女性。それまで特に金魚と縁のある
生活をしていたってわけではないそうですが、金魚に携わるようになって
金魚の魅力にドップリ浸かった様子。金魚の鑑賞法や、歴史など、興味
深い話が記されていて、金魚を飼ってみたいって思わせる本です。

 ホント、私って影響されやすいタチですから・・・こういう本を読むと、自分も
金魚を飼いたいな~なんて思うんです。買取が不調に終わったとか、業者市で
いい品を落とせなかったとか、全然売れなかったとか・・・いろんな辛いことが
あっても、ユラユラと泳ぐ金魚の姿を見ていたら、確かに癒されそうだな~
なんて思うんです。

 小さな金魚鉢で十分。簡単に飼えますよってことですが、でも水は本の
天敵。万一、私が室内で躓いて金魚鉢を倒してしまったら、金魚も本も
両方ダメになるってことも予想されますので・・・残念ながら、どんくさい
私は、本でのみ金魚を鑑賞するのが良さそうです (^_^;) でも・・・将来的
には、チャレンジしてみたいな~なんて思ったりして。。。

 金魚は日本の伝統文化。この文化を絶対に絶やしたくないと、筆者は
語ります。

 ・・・とにかく今は、“スピード”が重視される時代です。もちろんこれも
大切なこと。ただいつもスピード重視の社会に身をさらしていたら、何か
大切なものが忘れ去られてしまうのではないかな、疲れてしまうのでは
ないかなと思うことがあり、心配になるのです。・・・

 私が思うに金魚は“究極の癒し”です。尾びれをゆらゆら揺らしながら
泳ぐ姿に見とれて時間を忘れ、規則正しく並んで、きらきら光る鱗に心
奪われ、つぶらな瞳に思わず心がキュンとなる、その時間そのものが
心を浄化してくれる癒しの時間です。・・・

 ・・・私は7代目を継いだからには、今再び金魚の素晴らしさをひとりでも
多くの人に伝えることが使命です。


 こう語る筆者の使命感には、実に共感できるものがあります。私も本を
扱う人間として、一人でも多くの人に読書の魅力知ってもらいたいって
思いますし、そのために自分のできることをせねばって使命感も感じて
います。

 金魚と本。全く別ジャンルですが、いいものを後世に伝えていくには、
それなりの努力が必要ってことは同じ。そういうこともあってか、何だか
妙に筆者に感情移入できて、私は楽しく読めました。

 金魚のことを全く知らない初心者はもちろん、卸業者として働く筆者の
体験談も語られていますので、愛好家の方にとっても、楽しめる本じゃ
ないでしょうか。昨年夏に初版が発行された本。まだまだ新刊で入手
出来ると思いますので、興味がありましたら、ぜひ、ご一読ください。
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