スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

ヴィノグラードフ クジミン「論理學入門」

 ヴィノグラードフ クジミン 「論理學入門」 

 西牟田久雄・野村良雄の訳で、青木文庫から出版されている本。「論理」
というものについて、小難しい議論を繰り広げている本です。読んでも、
ちっとも面白くありませんw

 何で、この本を紹介したかといいますと、人気小説「ビブリア古書堂の
事件手帖」の中で紹介されている本だから。ビブリア最新刊を紹介した
ついでに、ビブリアに関連するこの本も紹介しようって思ったわけ。
 私も、ビブリアを読んでこの本のことを知り、機会があったら読んで
みたいな~って思っていた本だったわけです。

 で、意外にも簡単にその機会は早くに訪れ、昨年買取った本の中に、
この本はありました。読んでみたのですが……う~ん、何ていうか……
ツマラナイ。。。分かりきったことを延々、難しい言葉で説明していたり、
かと思えば、

???????

 って、頭にクエスチョンマークがいくつも浮かぶようなことを、平気で
大前提として書いていたり……。たとえば、こんな記述があって驚き
ました。

 先進的なマルクス=レーニン主義理論と、レーニン=スターリンの事業は
正しいという意識によって武装されているソヴェト人は、外国の「科学」や
外交の代表と責任ある、かつ複雑な論争においていつも勝利者となって
いる。このことのはっきりした例は、国際的な会議や協議会でのソヴェト
代表のみごとな演説である。このような演説は、論議のまととなっている
問題の本質についての深い認識の模範であるばかりでなく、またおかし
がたい力をもった論理の模範でもある。……


 ソ連は崩壊し、冷戦は西側諸国の勝利に終わったというのが、歴史的
事実だと思うんですが……。まぁ、この本の出版当時はソ連も健在でした
し、そのあたりはツッコミ無用としても、それでも当時からソ連の代表が
論争でいつも勝っていたっていうのは、明らかな誇張。演説の上手・下手
だって、論理的整合性とは無関係です。ヒトラーは多くの人を魅了するほど、
演説が上手かったわけですが、今の時代で彼の主張を「正しい」と思う
人はほとんどいないでしょう。

 自分こそが正しく、他のものは間違っているという独善的な人間の書いた
本は、正直、あまりタメになるものとは思えません。それでも、論理学一般の
記述に関していえば、まぁ「入門」って名乗っているだけあって、学ぶところも
あるのかも。ところどころにある時代を感じさせる記述に目をつむれば、
論理学を学びたい人にとっては、有用な本かも知れません。

 絶版になっていますので、新刊書店では購入できません。学術系の文庫を
多く揃えている古書店を探せば、見つけやすい本だと思います。ご参考
までに……。

スポンサーサイト
コメント
コメントの投稿
管理者にだけ表示を許可する

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。