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建場のハナシ

 本日、処分する本を建場(タテバ)に持ち込みました。
 建場とは、古紙の回収業者がリサイクル用の紙の原料を持ち込む
場所。売れなかった本も紙には違いないですから、どうしようもなく
なったら最終的に紙の原料としてリサイクルされ、新聞紙や段ボール、
トイレットペーパーなどに利用されることになります。

 ある古本屋の方が書いた本を読むと、このタテバに本を捨てる
行為が快感とのこと。大胆に大量の本を投げ捨て、日頃の憂さを
晴らすそうです(笑)
 私は、まだまだ修行が足りないのかもしれません。どうしても
もったいない気持ちになってしまいますから。でも、これからも
この仕事を長く続けていったとしても、本を大事にする気持ち
だけは失いたくないとも思っています。

 さて、古本業界でよく聞く話。「タテバまわり」というビジネス
があるとのこと。タテバの中に捨てられた本の中から、価値のある
本を探し出し、売りに出す行為のことです。
 捨てられた物を拾う意地汚い行為と見るか、貴重な本を見つけ出す
文化的行為と見るか。人によって意見が分かれるかもしれませんが、
私は立派な商売だと思います。だいたい古本屋自体が、人が不要に
なった本を他の人に売り飛ばす商売なんですから、「タテバまわり」を
否定することは、古本屋にとって自己否定につながるものでしょう。

 ただし、今のところ、私は「タテバまわり」は行っていません。
ありがたいことに十分買取件数があるからです。当面は商品に
困るってことはないと思うので、捨てられた本の中から「お宝」を
探し出すよりも、入ってきた品の整理に追われることと思います。
 でも・・・将来、買取件数が減ってきて、売り出す商品に困るような
ことがあれば、「タテバまわり」も考えるかもしれませんが……。

 ふと思ったこと。
 今日、私の廃棄した本。リサイクルされて再生紙になるところまで
見届けたわけではありません。ひょっとして、他の業者さんが来て、
私の捨てた品を拾い上げ、自分の店で売り出すかもしれません。結果、
すごい高値で売れたりして……。

 でも、それは自分に目利きがなかっただけのこと。その業者を恨む
のは筋違いですし、むしろ感謝すべきかもしれません。ただの紙の
原料として扱われるところを、危機一髪救ってくれたわけですから。
 大量の本を弔いながらも、中にはそんな奇跡の復活を果たした本が
ないかな・・・そんなことを夢見ています。
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