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消費者庁の食品表示ガイドラインと古書

 消費者庁が、食品表示の新たなガイドラインをまとめたという
ニュースが流れました。
 数か月前にこの問題が話題になったとき、私は随分驚きました。
回転寿司でよく見る「サーモン」。好きなのでよく食べていました
が、なんと「サーモン(鮭)」ではなく、サーモントラウトという
別の魚だということ。ニジマスのことだそうです。鯛やハマチ、
マグロですら全く別の魚が代用魚として使われていることもある
そうです。

 サーモントラウトだろうが、テラピアだろうが、食えば美味い。
だったら、堂々とその名前を名乗ればいいのに、それを上等な
別の魚の名前で売り出すというのは、やはり卑怯な商売でしょう。

 「本当の名前を名乗ったら、消費者が混乱する」と飲食店側は
反対していたそうですが、何をおっしゃる。最初にそんな混乱を
招くことをやっておいて、それが長年続いたからって慣習として
認めろというのは、あまりに仁義に反します。真面目に商売して
いるお寿司屋さんが可哀そうですよ。

 制定された、今回のガイドライン。でも、随分わかりにくい
です。結局、寿司ネタにニジマスが使えるのか、人工イクラは
どうなのか、例示を見てもさっぱり分かりません。
 「サーモン」に関しては、サーモントラウトを用いても問題
ないとのこと。気になったものですから、消費者庁に電話して
確認しました。え~、でもなぁ……鮭じゃないものを「サーモン」
って名で売ってOKってそりゃあないんじゃないの?

 ただ、タイじゃないものをタイの名前で売ったり、マグロじゃ
ないものをマグロの名前で売るのはNGとのこと。人工イクラも、
そうであることが分かるように表記するのが望ましいということ。
区別が分からん!!

 ある程度幅のある表現が認められる場合、飲食店はなるべく
有利な表現を選びたがるもの。そこをしっかっり監督するのが
行政の仕事なのに、今回のガイドライン、さっぱり役に立って
いません。ほとんど何の解釈指針にもなっていないですよ。優良
誤認が駄目って、そんなことこのガイドラインが制定される前から、
法律で禁じられていたんですから。

 問題は、何が優良誤認表示にあたるか。そこにグレーゾーンが
あるから、きちっとしましょうってガイドラインを作ったのに、何が
駄目で何がいいか、過去に問題になった事例ばかりが取り上げ
られていて、今後の紛争解決に役立つ情報はほぼ皆無です。
どうして、行政の仕事って、いつもこう後追いなんでしょうね。

 どうやら回転寿司では、自分が食べさせられているものが、本当に
その食材なのか、代用魚なのか、消費者には闇の中のようです。ま、
美味ければいいか。。。

 ところで、古書業界の表記について、私自身、前から疑問に
思っていることがいくつかあります。

 「美品」、「美本」という表記。古本なんですから、多少の
汚れはあって当然。でも、そんな古本にしては綺麗な品ですよ
って意味合いなのか、新刊の状態と何ら遜色ございません、
まごうかたなき美しき品ですって意味なのか……皆さん、どう
思います? どうも、この言葉。店によって、使われ方に幅が
あるようなんです。

 「初版」という表記にも、怪しいものがあります。コレクターの
間で珍重される「初版本」は、その本が初めて世に出た時のものを
意味するはず。ところが出版社を変えて出されていたり、復刻版
として出版されたものにも「初版」の文字が使われていることが
あります。
 これらの本も、本の奥付を見れば「初版」となっていることが
多いので、必ずしも不当表示とは言えませんが、でも完全に正当な
表示とも言えなさそう。

 「絶版」という言葉も要注意。その出版社、そのレーベルからは
絶版になっていても、他の出版社から出ているなんてことは、
よくあります。
 いくらプロとはいえ、全ての本の出版情報を完全に把握するって
ことはできませんから、ウッカリミス、チェックミスで「絶版」と
記載してしまった場合もあるでしょうが、中には意図的に貴重な
品であることを誤認させるため、そう記載しているパターンも
あるでしょうね。

 汚れの程度についても、主観が混じります。ヤケの程度もそう
ですね。「これぐらいは綺麗だ」「いや、汚れている」……古書の
表記はけっこうアバウト。通販の場合は、その店で買ってみて、
「あ~、この店ではこういう感じなんだ」って店ごとの感覚を
掴むしかないような気がします。

 大手サイトでは、独自のガイドラインを定めているところも
ありますが、それでもかなり大雑把。細かい部分は、各店の
モラルに任せるしかないのが現状のようです。

 私の店では、なるべく誤解を招く表現はしないよう気を付けて
いますが、それでも完璧じゃないはず。商品内容について疑問が
ありましたら、どうぞお気軽にお尋ねください。

 食品表示と古書の表示。どちらの表示も消費者にわかりやすく
ありたいものです。
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