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栞子さんほどではなくても

 人気小説「ビブリア古書堂の事件手帖」。そのヒロイン・篠川
栞子はすごい推理力の持ち主です。でも、実は私もちょっとした
推理を披露して、お客さんを驚かせたことがあります。

 数年前、あるお宅に買取訪問にうかがったときのことです。
子どもの本を処分したいとのことでした。それらを見て、私は
次のことを推理しました。

・子供は二人。上は女の子で、下は男の子。
・上の子は昭和40年代後半の生まれ。下の子はその2~3歳下。
・上の子は××関係の職業に就いている。
・ご依頼いただいたお父様は、××関係の仕事をされていて、
 退社をキッカケに今の住まいへ引っ越してきた。

 ふと、そういったことに気づいたものですから、査定をしながらも、
話のタネに、と「ひょっとして、こうじゃないですか?」って聞いて
みました。すると、ズバリ的中だったようで随分驚かれていました。

 タネ明かし。
 男の子と女の子がいるというのは、出てきた漫画で分かりました。
ハッキリ少年漫画と少女漫画に分かれたのです。しかも随分はやった
作品ばかりでしたから、ある程度の年代も推測できます。さらには、
お父様の年齢から、大まかな推測も出来ますね。
 二人兄弟であることも、その作品の幅を見ていれば、何となく分かり
ます。三人目がいるのでしたら、少年漫画、少女漫画いずれかに、もう
少し時代の幅がありそうなものです。出てきた本の年代を見て、少女
漫画の方が古かったので、上の子は女の子だなということも分かります。

 上の子の職業が分かったのは、その本の内容。その業界に関する本の
ほか、ある程度専門的な本も出てきたので、その業界に進んだのだろう
な、と。
 その職業に就いたのが上の子だと分かった理由については、本の奥付の
年代を見ても分かるでしょうが、比較的女性に人気の高い職業だったので、
恐らくお姉さんのもので間違いないだろうと思いました。

 お父様の仕事が分かったのも、一緒に処分を依頼されたその蔵書から。
業界本だけでなく社史まで出てきましたので、ほぼその会社に勤められて
いたことは間違いないだろうと。
 ただ、その会社の所在地は、買取に訪れた場所からは随分離れていて、
毎日通勤するのには無理がありそう。だから、もう退社されていて、
退社をキッカケにこちらに引っ越されたのだろう、と。
 本にあるヤケの状態も不自然でした。今の書棚の位置では、ここまでの
ヤケはできないだろうと思えたのです。でも、以前は日当たりのいい場所に
置かれていたけど、引越しの際に影の場所に移動されたとすれば、納得が
いきます。

 どれも、推理ってほどではありませんが、本を見れば「ある程度」は、
その持ち主のことが分かるってのは本当です。一冊だけでは分からなくても、
買取の際にはまとまった「蔵書」として出てくるわけです。いつの時代の
どんな内容の本を読むかで、その人の年齢や趣味、性格、職業などが
分かることもあるものです。

 ただし、これは買取の際に、実際にお客様の顔を見るから判断できる
って部分もあります。古本屋に並んだ状態だと、「蔵書」としての
まとまりは失われますから、判断材料は減りますね。本に住所・氏名を
書き込んでいない限り、どこの誰の本だったなんて分かりっこありません
から、ご安心を。でも、栞子さんだったら、そんな本からでも、何か
推理するのかな?
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